[携帯モード] [URL送信]

■リクエスト企画2010■\(^o^)/
2/2*
<<<



「ん、んっ」


強引に唇を塞がれて、俺は必死に身を捩る。
しかしガッチリとハレルヤに押さえ込まれていて、ろくに動くことすら出来なかった。
「ん…っ」
軽い酸欠状態にクラクラしてきたころ、濡れた音をたてて漸くハレルヤの唇が離れた。
「ばか……」
唇の感覚がない。
俺は力の入らない手でハレルヤの胸元を叩いた。
「こんな、とこで」
「誰も見てねぇよ」
その言葉に赤くなる。
確かに人は見ていないけれど、不思議そうに猫達が見ているのだ。
今も耳元でにゃーにゃー聞こえるし、気配も感じる。
「いい加減退けよっ」
「嫌だね」
ググッと寄って来るハレルヤに俺は焦る。
これはまさか。
「………青姦なんて冗談じゃないからな」
「こんなチャンス逃してたまるか」
ニヤリと笑ってハレルヤは俺の首を片手で押さえた。
ゴクリと息を呑む。
「………っ」
本能なのか、俺は恐怖を感じて黙り込んだ。
「大人しくしてれば良いんだよ」
一つ一つ外されていく釦に、俺は強く目を閉じる。
「あ……」
ひんやりとした空気を肌に感じた。


外で、ハレルヤに脱がされていく。
それだけで身体が震えた。


「はれるや…ぁ」
恥ずかしくて、ぎゅっとハレルヤの腕を掴む。
離してほしいのか、ほしくないのか。
自分でもわからない。
ただハレルヤの腕に縋るしかなかった。
するとハレルヤが舌打ちしたのがわかった。
「悪い、」
「え?」
「からかうだけの、つもりだったんだけどよ」
ググッと後ろに入り込んできた指に俺は悲鳴を上げた。
「ひ……っ」
性急な行為に身体も引きつる。
「い……たっ」
いつもはジェルやローションでゆっくりと柔らかくしてくれるのだが、よくよく考えたらここは外だ。
都合良くあるわけない。
「んんっ、」
痛くて涙が滲む。
でもハレルヤの表情も歪んで見えたのは、涙のせいだけではないはずだ。


(俺が、痛がってるから)


「やめ、ないで」
「ライル……」
罪悪感なんて感じることはない。
いつも、感じるのは痛みだけではない。
口に出しては言えないけれど。
(愛しさや、優しさや)
そういう気持ちは伝わっているんだ。
今も感じている。


「煽った責任、とれよな」


掠れた言葉とは反対に、ハレルヤが柔らかく笑った。
それだけで胸の奥がじんわりと切なく疼く。
「ひっ、あ、あっ」
蜜を零し始めた性器を強く擦られて、俺は身体を揺らした。
痛みと快感が入り交じる。
「我慢するな」
イカせるのが目的なのだろう。
俺の弱いところだけをハレルヤは擦りあげた。
「あ、あぁっ」
いつもと違って焦らしたりしないハレルヤの手練手管に俺は喘ぐことしか出来なかった。
「ああぁ……んっ!」
ビクリ、と大きく跳ねて蜜を噴き上げる。
パタパタと自分の腹に生暖かい蜜が舞ったのを感じた。


見えるのは何処までも高い空とハレルヤだけ。
嫌でもここが外だとわかる。
それが俺の身体をいつまでも熱くさせた。


「あ、あっ」
くちゅり、とハレルヤが俺の蜜を手に塗りたくる。
そしてそれをローション代わりに、キツく閉じた蕾をほぐし始めた。
「ふ、ああ、」
さっきより柔らかくなっているのが自分でもわかる。
「や……ぁっ」
痛みはまだ感じるけれど、もう我慢が出来なかった。
あんなことを言いながらも、ハレルヤは俺が傷付かないように時間をかけている。
胸が甘く軋んで、堪らなくなった。
早くハレルヤを感じたい。
「や……っ、もっ」
俺は涙を零しながらハレルヤに腕を伸ばした。
「はや、く……っ」
ねだるように囁くと、ハレルヤが俺の身体を掻き抱く。
「ライ、ルっ」
「!!」
余裕のない声色と共に、熱いハレルヤ自身が蕾へと挿入された。
「い……っ」
ギッチリとハレルヤが嵌まっているのを感じる。
内臓が持っていかれる様な感じ。
「う……ぁっ」
切り裂かれるような痛みに耐える。
「……っ」
その時、苦しそうなハレルヤの声が聞こえた。
目を開けるとハレルヤが眉を寄せている。
痛いのか、それともイキそうなのを必死に耐えているのか。
不覚にも可愛いなんて思ってしまった。
「あ、ん……ん」
徐々に身体の力が抜けていく。
ぐちゅぐちゅとハレルヤが動くゆとりが出来る。
「ああっ、やぁ……っ!」
ガツガツと良い所を攻められて、俺はかぶりを振った。
痛みで萎えていた性器が痛いくらい張り詰めているのがわかる。
「ひ……、ああぁんっ」
ハレルヤは容赦なく前も後ろも攻め立てた。
俺は喘ぎながら蜜を零す。


俺の体内で、ドクドクと脈打つハレルヤが愛しかった。









***



「これ、喰っていいか?」


ハレルヤが用意した濡れタオルで身体を拭いていると、奴は俺が投げ付けた袋を持ち上げた。
「!!」
「弁当だろ?俺の」
そう言って中を覗くハレルヤに、俺の顔は一気に熱くなる。
「ぐ、ぐちゃぐちゃに、美味くないし、それにっ」
平静を装いたいが、うまく言葉にならない。
しどろもどろになっている内に、ハレルヤは弁当箱を取り出して開けてしまった。
「……斬新だな」
千切ったレタスとハムとチーズをパンで挟んだだけのサンドイッチ。
プチトマトとゆでたまご。
料理とは言えないそれらに、俺は作ったことを後悔した。
それなのに。
「美味い」
ハレルヤは見たことのないような笑みを浮かべて食べ始めた。
「……………嘘だ」
「今更嘘吐いてどうすんだよ」
そう言って、黙々と食べるハレルヤに俺も黙るしかない。
すると周りで我関せずだった猫達が、にゃーにゃー啼きながらハレルヤに集まってきた。
思わず写メってしまうニールの気持ちがわかる。
(これは、可愛い!)
腹が空いているのか、猫達は凄い勢いで啼いていた。
今度ネコ缶を買ってあげようと誓う。
「お前らにはやらねぇよ」
ハレルヤは膝に登り始めた猫達を追い払った。
そして見せつけるように食べるのを再開する。
「にー…」
子猫がパン屑を舐めながら、俺に擦り寄ってきた。
「可哀相だろっ?」
俺はサンドイッチを一枚取ると、千切りながら猫達にあげた。
「ごめんね、この駄犬が」
「俺はアレルヤじゃねぇよ」
ハレルヤは不服そうにそれを見ながら、弁当箱を抱える。


「また、作れよ」


俺は聞こえないふりをして目の前の黒猫を撫でた。
「なあ…」
「あ?」
「ヤキモチ妬かれるのも悪くねぇな」




俺は手元にあった弁当箱の蓋を思い切りハレルヤに投げ付けた。













----------


姫様>>>
この度は素敵なリクエストを有り難うございました(*´∀`*)
管理人の能力不足でまとめられず、長くなって分割してしまいすいませんでしたっ(>Д<)
ハレルヤがたくさん書けて楽しかったです!
家族ゲームのハレルヤの日常をこんなに書いたの初めてかもしれません(≧∀≦*)
勿論ライルも書いていて楽しかったです〜(笑)
勝手に青姦にしてしまいすいません!
趣味ですっ←






[*前へ][次へ#]

10/23ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!