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暴言を吐き捨て歩いて行く女性達を見つめる。
最初からこんな事を言われて1ヶ月もつのか……いや、無理だ!(断言してやるさッ)
「あの……」
「え?」
声を掛けられ振り替えればまたもや可愛らしい子。
「気にしないで下さいね!神子はかなりの人気がありますから。候補者はかなり必死みたいなんです。
あ、すみません。自己紹介遅れました。
私、ミリーと申します。貴方は?」
また笑顔が可愛らしく、こっちまでヘラリと笑ってしまった。
「私は優希。聞きたい事があるんだけど……」
「はい!私が解る範囲でしたら」
ああ、この子癒しだよ。
笑顔が眩しい。
「神子って何?」
「え……?」
目を見開くミリーちゃん、相当驚いている顔をしていた。
ミリーちゃんから聞いて、余計に解らなくなった。
神子と言うのは、神の元で働ける人らしい。
何故、そんなに働きたがる人達がいるのかと言うと。
その1、神子は一生楽に暮らせる。
その2、神達が美青年。
その3、権力を持てる。
候補したくなるのは解るが……。
私はそんな争いに入りたくない。
むしろ、遠くからの噂だけで十分だ。
何千万人の候補者から抽選の結果、私達が選ばれたらしい。立候補もしてないのに、私が此処に来たのか……。
むしろ夢落ちだと嬉しいです。
「……優希は、知らずに来たの?」
「う、うん」
こんな場違いに何故私が居るのかすら知らない。
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