* 「では、この中で神子を選ぶ。期間は1ヶ月、各自好きな様に過ごせば良い。では解散」 「「「はい、教皇様」」」 「ん?どうしたかね、君」 「い、いえ……」 一礼をした私は、他の人達の後に続き部屋から出ていった。 神子を選ぶって……。 意味が解らなかった。 何で、私がいる事すら解らなかった。 全てが解らなすぎて、ため息が出る。 私の名前は優希。 見た目、普通。 体型、細くもなく太くもなく。 頭も普通。 賢い訳でもない平凡な人物かと思う。 家で昼寝をしていた私……だったはずだが、起きたらビックリ。 知らない部屋にいて、意味も解らず知らない人に先程の部屋に通されてしまったのだ。 なんとなくだけど、醜い争いに巻き込まれそうな雰囲気にすでにめげそうです(女の勘ってやつ) 「アンタ見たいな不細工がここに選ばれるとはねぇ」 ほら、きた。 きちゃったよ。 「ただの笑い者にされる為に呼ばれたなんて可哀想ね」 クスクスと上品に笑っているが、こっちとしては笑えないぞ。 かなり綺麗系と可愛い系の女性達だけど、性格ひんまがってるとみた。 ……人の事は言えないけど。 . [次へ#] [戻る] |