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quarrel

喧嘩したって、大好き




どう考えたって、俺が悪かったんだけど…つい、喧嘩になっちまって、取り返しがつかなくなった。でもさ、ナマエすら可愛いって思うのはやっぱりナマエが大好きなんだって事で、


『亮ちゃん酷いっ、いっつも遅刻ばっかりして…ッ』


『お、起きれねェもんは仕方ねェだろっ』


本当、この辺で謝っときゃ良いのにさ、俺もムキになっちまって…こりゃ長引きそうだなって、冷静になってみても後の祭りな訳で…


『ナマエ、すっごい楽しみにしてたのにっ』


『だから悪かったって言ってんのにさァ』


ああ…本当、どうしたら良いんだろう。まさかこんな事になるなんて…やっぱ、昨日夜中3時までゲームしてたのが悪かったのかなァ…


『もう亮ちゃんなんて嫌いだもんっ、もう知らないもんっ』


『なッ…お、俺だって…っ』


ナマエの口から出た言葉はちょっと…ってか、かなりショックで。んで、また俺も思わず売り言葉に買い言葉で…


『お前なんかッ……………………大好き』


『えッ…』


大嫌いって言おうとしたのに…やっぱりナマエに向かって嫌いなんて、冗談でも言えなくって…


『…大好き…だから、俺の事、嫌いなんて言うなよ。遅刻して、本当に……ごめん』


『亮ちゃん…』


ナマエ抱き締め…、始めからちゃんとこうやって謝ってたら良かったんだ。変に強がっちゃってさ、本当、俺…馬鹿みてェだよ。


『ナマエも…大嫌いなんて言ってごめんなさい…』


『言われて当然だって…ナマエは悪くねェから』


それでもごめんなさいってナマエは何回も謝って…俺の背中に遠慮がちに手を回したナマエはめちゃめちゃ可愛い。


『あのね、大好き…亮ちゃん大好き…』


『俺も…だ、大好き…』


落ち着いて大好きって言うのはやっぱりまだ恥ずかしいけど…大好きって気持ちはナマエ以上だから…













(抱き締めて、キスをして…)


ほら、またいつも通りの二人















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090113めぐ(100807訂正)
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