おかえり
本当に…
本当に死んだかと…
思ったんだからッ…
おかえり
『う…そ…』
『よぉ##NAME1##、何シケた面してんだよ?』
醍醐に送られて来た京一にバツ印の付いた写真…あの時、京一が死ぬ訳ないと信じてた気持ちは確かに揺らいでいた…
『きょ…い…ち…?本当に…?』
感情や涙が一気に溢れそうになった…
京一が、帰って来た事で
『##NAME1##、話は後だ!先に八剣をぶちのめしてからにしようぜ!』
『そうだな、京一の言う通りだ』
京一が帰って来た事でミンナに活気が戻った気がする…。やっぱり京一は凄いや…
『剣掌・鬼剄!!』
振り翳した木刀は見事なまでに八剣を含め、敵を薙ぎ倒した。
アタシは…そんな京一の横顔を見ていた…
―――――――――
『本当に何処行ってたんだよッ!』
『いや、まぁ…ちょっとな…』
小蒔に問い詰められても難無くかわす。京一の本音なんて…誰も分からない…。
『じゃッ、いつものコースでラーメン食おうぜ!』
『もちろん、京一の奢りでねッ!』
『はぁッ!?ま、まぁ…仕方ねぇか…。##NAME1##、何やってんだよ?早く行こうぜ―――――』
京一に話を振られた時、アタシ絶対最悪な顔してた…
『あ…アタシ…今日はやめとく。何か疲れちゃったみたいだから…じゃ、じゃあね!』
そう言ってミンナが止める言葉も聞こえないフリして一気に走ってその場から逃げた…
だって…その場に居たら、明るい雰囲気のムードぶち壊しで泣いちゃいそうだったから…
『ッ…はぁ…はぁッ…』
無我夢中で走って辿り着いたのは見知らぬ公園…まぁ、当たり前なんだけど…
『…』
ベンチに腰掛ける事もなく、ただ立ち尽くす…
『…ッふ…ぅ…』
漸く我慢してた感情が溢れ出して来て、止まる事なく涙が溢れ出す。此処なら皆いないから…そう思うと安心して、また泣けた
『…かった…きょ…いちが…生きてて…良かった…ッ』
どこ行ってたの?心配したんだから…言いたいのはそんな事じゃない…。京一が生きてて、本当に良かった…それが一番伝えたい事
なのにアタシは…強がって…
『ぅっ…く…京一ぃ…ッ』
『心配掛けちまって…悪ぃ…』
『ッ!?』
後ろから誰かに抱き締められた。その温もりは…声色は…
間違える訳がない…
『…きょ…いち…?』
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