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ホワイトデー企画(龍麻)





好きになればなる程…嘘が下手になる




これで満足?





ホワイトデーのプレゼントも買った、なまえも目の前に居る、紅茶も出した…後は、俺の心の準備が終わるだけ…それが早一時間


『龍麻君、さっきからずっと黙った儘だけど…』


『え、ああ…ごめん…』


いつもの笑顔も何処へやら、俺の顔からは引きつった笑い。見慣れた自分の部屋へちらちらと目を遣るだけの沈黙…なまえは心配そうに俺を見るけど、どうしたら良いか分からない様子


『あの…具合悪いならアタシ帰ろうか…』

『あ、いや…具合は悪くないよ、うん…』


今日は3月14日ホワイトデー、先月は2月14日バレンタインデー…そんな事はどうでも良い。早くなまえにプレゼントを渡さないと…。俺はゆっくり深呼吸すると、なまえの目の前に小さな包みを出す


『これ、バレンタインのお返し……それと…』


『えッ…あ、有難う…それと…』


それと、の後に疑問符を付けて返して来たなまえに、俺は少しだけ、どうにでもなれって想いを込めて、口を開いた


『それと…俺…両方…』

『ッ…た、龍麻君…』


先月、なまえがしてくれた事を俺も返さなきゃって、ずっと想ってた。だけどいざとなると、やっぱり恥ずかしくて…こう言うのはやっぱり女の子が言う方が可愛いよな、って少し後悔した


『あ…あはは…やっぱり、おかしい、かな…』


『そ、そんな事ッ……あの、す、凄く嬉しい、よ…』


その後、お互い照れ笑いを浮かべて…どちらからともなく少しずつ距離を詰めた…










今日の君は、いつもより甘い…




080305めぐ




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