[携帯モード] [URL送信]
.

(踊る指と落ちる猫)
猫が気まぐれだなんて、




猫の鳴き声が厭に聞こえる、と立ち止まった人々を見て、鍵は面白気に笑う。所詮人間、稲荷である自分の本当の姿や自分の膝の上に座る猫本来の姿など彼等には視えやしない。例えナマエが鳴こうとも、それは彼等にとっては唯猫が鳴いているようにしか視えない。


『こりゃあまた、異様な光景だと思いませんか』


『ふっ…う、鍵…様ァ…』


膝の上に座るナマエはだらし無く足を開き、鍵にされるがままに声を上げる。人通りが少ない、人々が通ろうとも決して視える事がないとは言え、通りに向かって足を開かされるナマエの表情は羞恥から赤く染まる。鍵の細長い指がナマエの蜜を掬う度、ナマエの腰が跳ね上がる。


『人間に本当の姿が見えないとは言え、真昼間から…ねェ、子猫ちゃん』


『や…っは、…ああ…っ』


濡れた膣口を鍵の指が掻き回し、鍵の言葉がナマエを辱める。太股を担がれ、足を閉じる事も出来ないまま鍵の指がナマエの蕾を指で挟んでは絶妙な加減で揺さ振る。赤く充血した蕾に冷たい風が当たり、小さな刺激だとしても達してしまいそうな程にナマエの身体は敏感な反応を示していた。


『おや、あの御方…先程からこちらを見てますけど…視えてるんでしょうかねェ』


『っ…鍵様…、許して下さ…ああっ』


特に鍵の機嫌を損ねた訳ではない。単に鍵の遊戯に付き合わされているだけ。他人には視える事はないと理解していても、自身から見える世界には他人がはっきりと映っている。それが、恥ずかしい気持ちに比例してナマエの身体を熱く火照らせる。


『私の指だけじゃなく、他人からの視線で濡れるなんて…本当に恥ずかしい子猫ちゃんだ。』


『言わな…っく、ああん…ッ』


言われれば図星と恥ずかしさからナマエの膣口から蜜が伝う。ナマエの小さな身体に、未だ未熟な膣口は鍵の指一本銜え込むだけで鍵の指を締め付ける。濡れているとは言え、ナマエの膣口は鍵の指一本で精一杯の狭さであった。


『これじゃあまだまだ…私のは入りゃあしませんね』


『っひ…う…ん、はァ…っ』


鍵にされるがままになってから幾日か経つ。始めの内は指一本も入らない程にナマエの身体は幼かった。少しずつではあったが、ナマエの身体は徐々に鍵に慣らされている。まるでいつかの時代に幼子を自身の好みへ育てるような、ナマエの変化に思わず含み笑いが零れてしまう。


『ナマエの身体は素直で良い。このまま、じっくりと私好みになって下さいよ』


『んんっ…鍵、様ァ…っ』


ナマエの中で指を曲げ、擦り上げればナマエは猫撫で声で鳴く。感じる場所に指が当たる度、頭に付いた耳がぴくぴくと反応し、尻尾が丸まる。ナマエが幾ら恥ずかしさから声を我慢していたとしても、耳や尻尾は素直な反応を示しては揺れていた。


『ナマエはここが、一番好き…なんですねェ』


『あっ、そこ…っ、気持ちい…は、あ…』


膣口から少し上に赤く腫れた蕾に触れれば、声色がより気持ち良さそうに艶掛かる。弾けてしまいそうな程に熟れた蕾を鍵の指が擦り、見る見る内にナマエの身体をほんのりと赤く染め上げる。


『鍵様…っ、ナマエの…ナマエの身体っ、あ…変…ッ』


『はは、こりゃあ…また一つ成長ですね』


ナマエの身体が小刻みに震え、鍵の指を締め付ける。それは絶頂を迎えようとしているのだと鍵に伝え、ナマエの身体がまた一つ、自身の好みに近付く事を悦ばしく思う。擦り上げていたナマエの蕾を摘み、勢い良く捏ね上げればナマエは一段としなやかに腰を曲げた。


『ひっ…駄目…来ちゃ…うう、あ、あ、あああ…っ』


半ば叫びのような声でナマエが鳴いた瞬間に蕾をきつく摘み、膣口に挿入していた指を曲げればナマエの身体が大きく跳ねる。小刻みに上げる悲鳴と身体の振動はナマエが達したのだと伝えるには十分な反応であり、鍵の口元を緩やかに曲げさせる。


『ナマエ、』


『ふあ…鍵、様……』


ぐちゅり、と名残惜し気に指を抜けばナマエは潤んだ瞳で鍵を見上げる。途端に身体が震え、締め付ける膣口はまた一つ、ナマエの身体を成長させたと容易に理解させるもの。ほんのりと赤く染まる頬に優しく唇を落とすと、鍵は細い瞳を更に細くさせ、笑う。


『ナマエの身体は私がゆっくりと時間を掛けて成長させてやりますよ』


『鍵様…』


ぼんやりと、今にも眠ってしまいそうなナマエの頭をゆっくりと撫で、鍵は嬉し気に笑う。自身が知り得なかった快感を鍵によって教えられ、達した後の気怠さは鍵の腕に支えられなければ崩れ落ちてしまいそうな程。然しながら気怠さにほんのりと甘い疼きが残る。鍵の指に、鍵の腕に、鍵の全てに自身を創られていく、それがナマエの中を甘くさせる。


『ナマエ…ずっとずっと、愛してますよ』


緩やかに撫でるその、心音にナマエの意識はゆるりと落ちて行った…



















(ゆるりゆるりと空を舞って)


貴方好みのカスタマイズ



















…………………
101003めぐ
…………………



第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!