あまつき短編
子育ては難しい。(白緑)
子育ては難しい。
鶸が飛んでいくのを見て、どこに行くのか気になった。
最近頻繁に外出する。何故なんだろう。
鶸が行った先は、神社の前だった。
やはり…姫巫女か…………
「白緑さん！」
なに？私の名前を…
「相変わらず能天気な面だね。…なに？」
驚いた。鶸の……ことか。
「いいえ〜？今日も可愛いですね♪」
「うるさいっ////」
「照れなくてもいいじゃないですかぁ〜最後までやっちゃた仲なんですから♪」
「//////殺すっ」
……………え？
さ、さ、
最後？
「鶸！！！！！！！！！！！！！！」
びくりとして振返る鶸。珍しく恐怖の色が顔に浮かんでいた。
「びゃ…くろく…」
「？どちら様で？」
「鶸。最後まで、とはなんなんだ？」
「いや…な、なんでも「なくないだろう？」
鶸が、怯えている。
「何を最後まで、やったんだい？」
「あ………」
「どちら様か存知ませんけど〜最後までやるっていったらやること決まってるんじゃありません？」
……………………。。。 。 。 。 。
「鶸…私は…帰るよ……」
「あ………」
あまりのショックの大きさに我を失いながら、森へ帰る。
ちょうど露草も帰ってきたところだった。
「あ、白緑。おそかったな。アイツは？どこ？」
「…露草………頼むから………お前だけは………」
「は？何が…ちょ、離れろ白緑！！！！！！重い！」
何故か
親離れしたのが少し嬉しいような、
でも早く大人になってしまったことがどうにも寂しい。
まったく。
子育てとは難しいものだ。
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