[携帯モード] [URL送信]

ぎんさんこばなし。
提出物はお早めに(銀八ver.)
「はーっ。全く。
先生って何でいつも僕に雑用押し付けるんだろ。提出物の回収くらい授業中にやればいいのにさ。結構重いんだよねー」
「おい、志村」
「へ?あれ、土方さん」
「あれ?じゃなくて、
誰に話しかけてんだ?」
「ええと…、すみません独り言です」
「ヤバイぞ、あんな長い独り言」
「ですよねー」
「つーか、愚痴だろ」
「ハイ…」
「毎度毎度大変だな、お前も」
「ええ、まぁ」
「ほら」
「はい?」
「かせよ、半分持ってやるから」
「マジですか!」
「冗談でこんな事言うか」
「ありがとうございます!」
「どういたしまして」
「あの…」
「なんだ?」
「あ…やっぱり何でも無いです!」
(実は優しいですよね、なんて変だよな…)

「なんだよ、気になるじゃねぇか」
「え、えっとお…
今日は一人なんですね!」
「それ今考えたろ」
「ははは…」
「まぁ、良いけどな。
そんなに誰かとつるんでる気はしないんだがな…」
「そうですか?よく沖田さんと一緒にいますよね?」
「あれは…!
どっちかっていうと邪魔し…」
「邪魔?」
「いや…何でもない」
「気になるじゃないですか!」
「お互い様って事で」
「あはは。
そっか、それもそうですね」
「ほら、危ないからちゃんと前見ろ」
「大丈夫ですよ!」
「いいや、お前は転んでノートぶちまけるタイプだ」
「そんなドジじゃないですよっ」


つるっ


「わっ」
「ーーっ!!」

トンっ

「危機一髪だな」
「せ、先生っ!」
「……」
「よ」
「気配も無く突然後ろに現れないで下さいよ!
ビックリするじゃないですか!」
「えー、でもおかげで転ばなかったんだからいいじゃんか」
「良くないです!」
「はいはい。
提出物さんきゅー」
「もう!今度は自分で回収して下さいよ」
「無理無理、俺箸より重いもん持てねーもん」
「はぁ?何言ってるんですか」
「まぁまぁ、ほらもうちょっとだから。
ついでに寄ってけ。
茶ぁくらいご馳走してやっから」
「はぁ」
「あ、そうそう」


ぱっ


「多串くんはここまで」
「なっ…」
「あと」


のしっ


「わっ!先生重い!」
「新ちゃん俺んだから、手ぇ出さないでね。

土・方・君」
「……っ!!!」
「先生何言ってんですか!
頭、糖分でやられちゃったんですか!?」
「新ちゃーん、先生泣いちゃうよ」
「冗談でも面白く無いですよ!!」
「冗談じゃないってー」
「はいはい。
すみません、土方さん。
先生冗談がひどくって。もっと上手い冗談言えばいいのに」
「い、いや」
「え?
何笑ってるんですか?」
「あ?
笑ってない、笑ってない」
「顔笑ってますよ」
「そうか、すまん…」
「別に謝らなくても」
「ほら!行くぞ、新八!」
「はぁい!
じゃあ失礼します!
ありがとうございました!」
「ああ」


たたたっ


「………ぷっ」
(全く相手にされてねぇじゃねぇか、あの馬鹿教師。

牽制してきた割に、
まだまだ余裕ねぇのな)



☆☆☆☆
かなり一方的な三角関係(笑)5月は土方さんの誕生日ですよねー。土新だったり、銀新だったり。

[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
無料HPエムペ!