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3Z卒業後篇/半同棲【いじわる/エロのみ】


僕の恋人は坂田銀八という、優しいけどちょっとヤラシイおっさんです。







最近銀八は、ふ、ふ、ふぇ……フェ、いやあの、アレ、その、くちで……あーもう!! 察しろ! とにかく俺を困らせる。

「アーーッ!! ダメだっ、もっ、イキそっ」
「りっひゃいら(イッちゃいな)?」
「やっ、くち……ッ、アァァ……も、離せ、よぉ」
「らーめ」

もうイヤだ、心から。ホントだかんなっ!?
恥ずかしくていたたまれない。
今はあいつの肌が遠いけど、イかされたらすぐドヤ顔ぶら下げて俺のこと抱きしめにくる。
どんな顔していいか、わかるか?
こっちは火が出そうに顔火照らせてんのに、わざわざ覗き込んで『ん?』とか言う。ん、ってなんだ。どうしろってんだ。


や、気持ちイイんだ、ホントのとこ。
あ、あいつに言うなよ!?
ハズカシイからだ!

なんか下腹の辺りに、あの銀色の髪がさわさわしてるなんて。
普通じゃないだろ!!
その上……俺の、下生えに、ぞりぞりって、あ、あったかくてぬるっとした感触が……!
うわアァァァァァ!!!!

し、しかも、認めたくないが、ぞりぞりの後、し、舌が(見たことないから多分だけどな!)離れたところがヒヤッとするから、熱が余計に熱く感じて……、
うわあァァァァァ!!!!

気がつくとめちゃめちゃ叫ばされてる。
そんで……何度も……!!!!
それをあいつ、の、の、飲……、

ああアァァァァァァ!!!!!!


そんでくたくたにされたころ、あいつは別人みたいに優しく俺に覆い被さる。
体重を掛けすぎないように肘で身体を支えて、そっと唇に触れるんだ。
紅い眼が熱っぽくてやけに真剣で、掠れ気味の声でとうしろう、なんて呼ばれると、なけなしの力も全部抜けていく。
みっともなく脚を拡げられても、腰を抱えられてとんでもないところを拓かれても、抵抗する力なんてない。



そのまま、俺は銀八の雄を受け入れる。



その後は、よくわからない。
気持ちイイのか、それもわかんねえんだ。
いや、気持ちイイんだろう。
でもその度が過ぎてて、カラダがこれ以上感じたくないって拒否してるっていうか。リミッター掛けてるっていうか。

そのリミッターまで、最近俺を悩ませる。

利かないんだ……!

どんどん気持ちよくなって、つま先までビリビリ電流みたいのが流れて、腰が、ウズウズすんだ。
どうしよう。
俺のカラダ、おかしくなってきた。

それもこれも、銀八に愛してもらった証拠だと思うと……、
う、嬉しかったり、する。


ああああああああ!!!!


それを見て喜んで、もっとヤラシイことしかけてくる銀八は、ドSだと思う。
いじめて泣かせるのが楽しいとしか思えない。



「どうしたの? キモチかった?」
「うわァァァァァ!? 見るなァァァァ!!」
「顔真っ赤なんだけど。疲れちゃった?」
「ああああああああ!!」
「そんな叫べるならまだできるよね」

枕に顔を埋めて見られないようにしてたのに、わかってるくせに。

銀八の体温が遠ざかっていく。


「あっ! もうっ、できない! も、やだ……あぁ、」
「らりが(なにが)?」
「さわんないで、もっ、さわんないで……ね、も、イヤ」
「……」
「ああッ!! あーーーッ……、ぎっ、あ、」



恥ずかしい。
イヤ。
こんなに感じて、乱れるところなんて見られたくない。
なのにどうして、
どうしてどうして、




気持ちいいんだろう。




「はっ、は、あ、は、……はぁ」
「ほら。まだイけた」
「バカっ」
「キモチくない?」
「……」

キモチいい。だからこそ困る、なんて。
ああああああああ!!!!!!


隣で嬉しそうに笑う銀髪のおっさんには、なんて言えば伝わるんだろう。
好きなひとだから、恥ずかしいところは見せたくないんだって。
いいようにされて、イヤだイヤだって言いながら気持ちよくされるのが、ほんとは嬉しいんだなんて。

「やめようか?」
「……っ!」
「やめて、いい?」
「……ぁ、」
「もうイヤなんだろ?」

そう言いながら、上からニヤニヤ覗き込んでくるやらしくて愛しいおっさんを止める術は俺にない。
止められないってわかってるくせに。
これは確信犯なんだろうか。
この胡散臭い笑顔は、意地悪でやってるんだよな?

「お、俺は、」
「ん?」
「疲れたから、」
「うん」
「寝るっ!」
「ん。じゃ、もうしないから。こっちおいで、抱っこで寝よ」


銀八の匂い。
銀八の体温。
銀八の、肌の感触。


それが惜しげもなく俺のためだけにさらけ出されてる。
う、嬉しいし、
幸せだ。
でも、

(心臓が……ドキドキしてる)


触ってほしいのに。
なあ、こんな恥ずかしいカラダ、嫌にならないか?
恥ずかしいのがちょっと気持ちイイなんて思う俺は、嫌いにならない?

気づいてほしい。
でも気づいてほしくない。


銀八はあっという間に眠りに落ちる。
寝顔でさえ俺の胸を締め付ける、年上のいじめっ子。
いつもこのひとがするのを真似て、そっと耳に唇を寄せてみる。

「ぎん……す、き」






(はいはい、聞こえてますよー? 可愛いなコノヤロー、襲いてえ……ダメダメ、我慢。くーっ、十四郎のいじわる!)



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あきゅろす。
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