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3Z卒業後篇/半同棲【努力する/エロver.】


「は、うぁん!」
「息吐いて」
「はっ、は、ふ、」
「ん。大丈夫だから」
「う、あっ! ひっ、」
「大丈夫。ゆっくり息して」


俺の大事な土方くんは、やると決めたら絶対やり遂げる……つもりみたいです。







「辛くなったら言えよ?」
「ん、ん! っへ、き」
「意地張んなって」
「や、めない、で……」

涙溜まった眼で見上げてきて、そんなこと言って。

やめられるかってーの!?

今すぐメチャメチャにしてやりてーくらいなんだって!!
我慢してんの、銀さんは!!

「やめねーよ。ゆっくり、な?」
「ふっ、ゆ、っくり……?」
「そう。時間かけて、じっくりしてやるから。な?」
「さい、ご、まで?」
「……ちょ、おまえもう黙れ」
「!? んぅ」

可愛いことばっかり言うおクチを、唇で塞いだ。
息できないかも。苦しくさせちゃうかも。でもごめん、俺の平常心が限界。

やっぱり苦しくなったみたいで、入り口が堅くきゅうっと縮こまった。

「今日は絶対最後までする。だから余計な心配すんな」
「あっ、ほんとっ……?」
「ホント」

耳に吹き込んでやると、ほわっと笑顔が綻んで……ついでに俺の指をきゅうきゅう締め付けてるところも少しだけ綻んだ。
無理に押し込んだら苦しいだろう。ゆるゆる抜き差ししてやる。

「んあ……っ! それっ、」
「これイヤ?」
「んんっ……き、きもちイッ……!」

いつになく十四郎の中が熱い。
襞がくっきり浮き上がって、堅いしこりが、

「イッ!? アーッ!? なに、なん、でッ!?」
「どうした!? 痛いか?」
「ちがっ、ァァァア!? や、ヤッ、ヘンッ、ぁ、ぁああ!」
「痛くない?」
「いた、くなッ……ね、ぎん!? なに、なに、これ……っ!?」

やっと、反応してくれた。

「ここな、ゼンリツセン。おまえの、キモチイイとこ」
「ヘンだッ!! あぁっ……ビリビリするッ」
「前でイくのと全然違うんだってよ? どう?」
「あっ、アッ、ね、も……ダメぇ」
「何が」
「ぬ、ぬい、抜いて……!? あ!? ィヤァァァアァ!!!?」
「最後までするって言ったろ」
「ぎん、たの、っからぁ!! や、休みた……」
「ダメだ」
「んアァァ!? アーーッ!! ぎん、ぎんんん!!」
「力抜け」


もう、我慢したよな。
頑張った、俺。
すぐには反応しないって聞いてたし(主に高杉に)、巧くやんねーとキモチよくねえって自慢されたし(オンリー高杉に。さりげに河上自慢だった、ムカつく)、今までゆっくりじっくり解きほぐしてきたけど。

もう、大丈夫だよな。

ゆっくり指を抜く。

ほっとしたんだろう、ぐったり枕に顔を埋めて、身体を無造作に投げ出した。
強張らないうちに進めたいけど。

「十四郎。挿れるぞ」

初めて繋がるんだ。不意討ちみたいなことはしたくない。
ここまでアレコレ頑張ったんだから。
十四郎の息が整うまでの、ほんのちょっとの時間くらい。
なんてことない。


白い背中がビクッと震えた。

「……いや?」
「かお……、」
「ん?」
「かおっ、見たい」

待て待て。初めてだし、後ろ使うからバックのほうが、

「だめ……?」
「おまえな。どうなっても知らねえぞ」
「手、も……つなぎたい」
「わかった。前からしような」

コイツも頑張ったんだ。
男の身で異物を受け入れることだけじゃない。
したいことを『したい』って言ったんだ。
この前からずっと決心を固めてたに違いない。次は、恥ずかしくても言おうって。
だったら俺がその可愛らしい願いを叶えてやればいい。


「ん、う、ぅく……!!」
「ゆっくり息吐いて。大丈夫だから」
「んん、んふぅ、ふっ、ふう、」
「そう。上手だよ」
「はぁ、は、ぎん……」
「脚、辛くない?」
「へい、き……うあ!」
「……頭全部入った」
「ん、わかる……」
「どう?」


「うれしい……」


どんだけ可愛いのこの子。死ぬ。
苦しそうに眉寄せてるくせに、ふんわり笑ってるんだ。
入り口で何回か抜き差ししたら、腰擦り付けてくんの。ヤバイ。
ゆっくり、奥に進んだ。きゅうっとしがんでくる腕、包み込む襞。

「ぎん、きもちイ……?」

汗浮かべて、苦しいだろうに健気に俺を気遣う優しさ。

「動いて、あっ、いいよ……?」
「いいんだよ」
「一緒に、キモチよく……うぁ、なんだろ……っ」
「キモチよすぎ。もう少し待てって」
「キモチい……?」
「めちゃめちゃイイ。今までン中でいちばんイイぞ……っ!」
「……よかった」

だからその顔! 可愛すぎんだって!!

逸る息子を宥めて、ゆっくり腰を進めた。コリッと、なんかが当たった。

「はっ!? うあ!? またっ、なんかくる……っ!! ア、あ、ぅ、アァァアァ!!!?」
「前立腺だって。さっき、教えたろ、」
「ウズウズするっ! やっ、で、でるっ!?」
「出せ」
「やだぁ……や、なんか出る! あっ、」
「何でも出して、いいんだぜ?」
「イヤだッ、だ、だって!! あ、も、もれちゃ……」
「漏らせよッ」
「アーーッ!! ぎん、ぎんぱちぃぃぃ……!!」
「あッ、俺もイくっ」
「やーァァァ!? とま、止めて、とまんないィィィ!!」





「うはー! 年甲斐もなく頑張っちゃったー!」
「……」
「キモチかった?」
「……」
「ははは、『顔見たい』『手も繋ぎたい』って言ってたのに。今さら何恥ずかしがって……」
「言うなっ!!」
「えー、めっさ可愛かったのにー?」
「やめろよな! もう、」
「もうしないの?」
「……」
「あーっしないつもりィ? もう俺ァやめてやんねえぞ」
「!」
「言っとくけど今日のはお漏らしじゃねーかんな? 極めてフツーの……」
「う、うそだっ」
「ホントだって。舐めてみたもん」
「な、なめ……!?」
「そそ。苦しょっぱかった」
「!!!!」
「俺が初めてなんだろ? つぎはクチでイかしてやっから」
「ば、バッカてめっ……」


「ん? 俺とヤるからには当然、それなりの覚悟はしてたよな?」


可愛い恋人は下を向いたまま、俺の胸元に顔を擦り寄せた。


「上等だ……」


そのセリフに、今はいつものキレはなく、声に張りはなくても、


――この男は必ず。


(頑張っちゃうんだよねーこれが)


俺はもっと鳴かしちゃうけどね。
さ、高杉に、新しい技聞こうっと。
銀さん張り切って練習しちゃうもんね。



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