「仕方ねえから万斉呼んでやったんだ。これから俺たちァアレだからテメェに割く時間はねえ。チャッチャと言え」 「晋助、それでは相談し辛くなるであろうて。土方、久しぶりでござるな。拙者らはそんな急いでないから、大丈夫でござるよ?」 「……」 「阿呆、コイツぁ急かさなきゃ話もできねェよ。俺ァ通訳すんのイヤだぜ」 「まあまあ。繊細な内容でござるゆえ、ゆっくり落ち着いて話されよ」 「チッ、テメェあんなに土方嫌いだったくせに」 「だってあの頃は、主がフラフラしてたから」 「俺がいつフラフラしたって? 詳しく聞こうか?」 「……」 「見てんじゃねーぞ! テメェ要するに銀八とコトに及びてェんだろが」 「……」 コクン 「変わらぬなぁ土方。みんなでエロDVD見たときもこんなかんじでござった」 「馬鹿じゃねーの!? 高校生以下だぜ、テメェいくつよ」 「晋助、土方縮こまってる」 「……」 「だァァもう!! 万斉、コイツはなァ、銀八はテメェのカラダでホントにイイのかってェ、やってみりゃァいいことをやりもしねーでガタガタ言ってやがんだ」 「ちょ、晋助言い過ぎ……」 「……」 「あの、土方? 晋助、くちは悪いが大丈夫でござるよ……?」 「何が大丈夫だ、勝手に言うんじゃねェ」 「あだだだだッ!! 痛いイタイ! 後で仕返しするでござるよ」 「!? なななに言ってんだテメェは人前で!」 「ほう。人前では言えないような仕返しが希望か?」 「黙ってろ!」 「……」 「あー……、テメェはヤる側だから、説明してやれ」 「いやそう言われても。銀八がどう思うかなんて全然わかんないでござる」 「だいたいでいいんだ阿呆」 「だって拙者、晋助だから勃つんだし」 「……」 「……」 「晋助なら匂いかんだだけでフルでござるよ、ていうか晋助以外使う予定もござらんし」 「……」 「……」 「もう少し詳しいほうがいいでござるか? 晋助の裸は極上!! 天国でござるな天国、晋助の好きなトコ触って触って触りまくって、毎回違うコト試してみて、晋助が悦んでるの見て拙者もGO!! でござ……」 「……」 「土方、ほどほどにな」 「あだだだだッやめてやめて!! 2人がかりは卑怯でござる!!」 「余計なコト言うんじゃねェェェ!!」 「ええええ!? それ聞きに来たんじゃ……」 「……」 「おーい万斉、タバコ持ってこい。土方の顔で火がつくぜ」 「イヤ晋助、土方隅っこで縮んじゃってるでござる」 「あ、ホントだ。猫みてェだ。チッチッ……ほらマヨやるから出てこい」 「まさにネコでござるしな」 「……」 「あァ……テメェは一生清いオツキアイしてれば? 銀八がたまにウサ晴らしすんのに目ェ瞑ってよォ」 「……」 フルフル 「ワガママ言うんじゃねェ。男ならわかんだろが? 辛えだろうよ、あのエロ教師も」 「うーん……辛いという点では気の毒だが、晋助と同意見でござるな」 「……」 「じゃ土方、坂田の全裸見たことござるか?」 「……」 ブンブンブンブン 「首もげそうだな」 「ふむ。ならばまずはそこからではござらんか」 「……」 「最初の頃、晋助と銭湯行ったの、覚えてるでござるか」 「あー行ったなァ」 「何にもない頃でござるよ?」 「♪なんでもないようなことがァ、幸せだったとおもーうー」 「マジでござるか!?」 「……」 「夜遅く行ったな」 「そうそう。人が来そうな来ないような、ドキドキの時間帯でござる」 「俺の背中流しながら不快なモン押し付けてきやがって」 「またまた。嬉しかったでござろう? あはは」 「うふふ、とか期待してねェだろうなァ」 「してない……しゅん」 「そんで、慣れたってかそういう空気になったってか」 「そりゃもう、なるでござるよ当然」 「図ったなテメェ」 「さあ……どうでござるかな。晋助が嫌なら拙者、生涯手は出さぬ」 「う……」 「ん?」 「……ずりィぞテメェ」 「そうでござるかな」 「チッ……ん、」 ちゅっ、 「……」 「土方? 土方ァァァ!!」 「ダメだ、茹であがった」 |