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3Z卒業後篇/半同棲【我慢する/エロ】


俺の可愛い土方くんは我慢がとても好きです。





「……ぁッ」
「痛かった?」
「……いたく、ない……」
「ホントに?」
「ほんと、だ……っ」
「……」
「あっ! ぬ、抜かないで……?」
「心配すんな。後でもっかいしてやっから」
「……ふ、」

女の子とえっちした経験は多少あるって聞いたけど、キモチイくなったことはないんじゃねーのかな。聞けないけど。股間に関わるしね、シャレじゃなく。同じ男として、それは聞けんよ、うん。

「あのな、俺だって男はおまえが初めてなんだ。言ってくんないと。な?」
「……大丈夫って言っただろ」
「もう。涙目じゃねーか」
「これは違うっ、ぎゅって眼ェ瞑ったら出た、あっ!?」
「2人で気持ちよくなろうな」
「あっ! や、ぁ、いっ……」
「息吐いて。イヤなことしないから」
「はっ……ぁ、ア、」
「これ、イヤ?」
「や、ヤじゃない、けどっ……、ヘ、ヘンッ 」
「ヘンなかんじする?」
「あッ、ア、ふっ……ヤ、怖……」
「俺に掴まってな」
「あ……、銀、ぎんっ! ぁ、は、入って……!」
「指な。1本。けっこう入ったよ」
「ひっ!? い、っ」
「背中に爪立てていいよ。俺のことはいいから」
「……っ!! ッ……!!!!」
「まだ、ヘン?」
「もっ!! わか、んな……っ!! ぎん、ぎんぱちぃっ!!」
「うん。ここにいるよ」
「ぎん、ぎん……」
「とおしろう。大丈夫だから。優しくするから。な?」
「んっ、んッ!! ほんと、だよ、なっ!?」
「うん。大事にする。だから痛かったら言えよ?」
「んっ! いたッ」
「今のはウソだろ。怖かった?」
「こ、こわかっ……」
「ん。じゃ、抱っこしててあげる」
「ぎんっ! うぅっ」
「よしよし。怖くないよ」
「……ッ、……っ!!」


トロトロに溶かしてやっと引き出す泣き言。
ほんとは怖くて怖くて仕方ないのに、我慢する子。
悪戯に経験を重ねたいからじゃなくて、俺の身体を思い遣ってくれるからこその、無茶。

他人のための我慢を、惜しまないひと。


「十四郎?」
「はっ、ん、な、に」
「これはな、ただ突っ込んで出すためにやってんじゃねーんだ。わかる?」
「んっ、んぅ……ッ!? はぁッ」
「俺はおまえの、おまえは俺の、身体だけじゃなくてココ、」
「あっ!? も、胸やだ……ぁっ!」
「ココん中あっためるためにやってるんだよ。十四郎」
「はっ、ハ……、んッ」
「おまえが辛いの我慢しちまったら、俺はあったかくなれねえの。わかる?」
「うん……っ、わ、わかっ……た、からぁ……」
「気持ちよくなれよ? めちゃめちゃになって欲しいんだよ、俺が。恥ずかしいことじゃないんだぞ。聞いてるか十四郎」
「聞いて……ッ!! ああァァ!! も、やだ……」
「何がイヤ?」
「ムズムズするっ!! 中が……っ、おかし……」
「そのまんまオカシくなっちまいな」
「やだぁっ! や、あ、ァ、ぎ、ぎん!? やめ、とっ止めて止めてェェェ!? ヤああァァ!?」
「……」
「ヤダヤダあァァ!! なにこれ、なんでおれっ、や、ヤなのにィィィ!?」
「いいから」
「ひゃあァァァ!? ヤだヤダヤダ、もうヤダアァァァ!!!!」


まだ指だけなんだけどなあ。
怖いって思わせたくない。
身体を重ねることが、幸せであってほしい。
今日はこの辺でやめとこうかな。


「怖かった?」
「うっ……ぐずっ」
「ごめんね。やり過ぎたな」
「び、びっくりした、だけだっ……!」
「うん。びっくりさせたくなかったんだよ。辛かった?」
「……わかんねえ」
「気持ちよくなかった?」
「わっ、わかんねえッ!!」



――早く自分の気持ちに気づいてくれよ



俺は我慢って、上手くもねえし好きでもねえんだから、よ?


 

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