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3Z卒業後篇【慣れる/エロver.1】

最近困ったことがあります。

僕の大好きなひとが、なんつーか……好き勝手に弄くり回すんで、え? 何を?



俺のカラダだよ文句あっかァァァ!?



しかも困ってんのァそこじゃねェェェ!!



あの、アレ、あのときだ!
ほら、銀は教師だから出張とかあんだろ? 移動教室とか、合宿とか。

銀がいないのに、おおお、俺が……、催しちまったときだ何か言いたいことあるヤツぁ表ェ出ろォォォォ!!

全部言わせンなァァァァァ!!







腰が疼く。
もう、1週間逢ってない。
しかも最後に逢ったとき、なんか忙しそうだったし俺ばっかりガッついてるみてーで、シたいから逢ってると思われたら嫌で、平気な振りをした。

つまり、何にもしないで飯食って別れたんだ。
その夜からもう、耐えられない。


いや、2晩は耐えた。
けど3日目に思った。男なんだ。当然の生理現象だろ。
そこで俺は……シタ。
自分で。いつものところを刺激して。

銀八の声とか体とかを思い出して、なるべく眼は開けない方向で、脳内イメージで頑張った。
触り方もいつもとは変えて、銀が触るみたいに、ちょっとキツめに握って、先の割れ目をこじ開けたりして……、イタイのにキモチイイこともした。
胸も弄った……自分でするとイマイチ盛り上がらなくて、わざわざクリーム取りに行って、滑りをよくしてから乳首を人差し指で転がした。

びっくりするほどキモチイイ。
思わず声が出るくらい。
親指と中指でつまみあげて、先端を人差し指の爪で小刻みに擦った。

腰がビリビリする……

片手で胸を、もう片方で股間を刺激した。

なんか、


「あっ……!! ッアーー!」


自分でシて、こんな声出したの初めて、だ。

それくらい気持ちよくて、スッキリした……はずが。


(治まらねえ)


それどころか、カラダの奥のほうが疼いて、認めたくないのに、気のせいだと思いたいのに、


あり得ないトコがウズウズする。
足りない、とカラダの奥底が不満を言うんだ。

気のせい気のせい気のせい……と唱えてその日は寝た。でも次の日にもそのウズウズはやってきて、次の日も、その次の日も。


そして今、俺は愕然としている。

(ココに埋めるモノないかな、なんて)


探してたんだ、無意識に!
どうしよう、とうとう俺のカラダおかしくなっちまった……!


ちょうどその時、ケータイが鳴った。
近藤さんとか総悟だったらあまりに気まずい(わかりゃしないと思うけど)んで、見ないフリしようとした。

でも、つい見ちまった表示には、


『坂田銀八』



「……もしもし、」
『おう。元気?』

どうしよう。バレないかな。

「あー、ま、まあな」
『ふーん。センセいなくて寂しいかなーって期待したんだけど。ざんねーん』
「別にッ!」
『そっか。オメーもすることあるもんな。忙しいのか?』
「べ、別にッッ!?」
『え、 独りですることないのに、寂しくないの?』
「スルこと!? と、特にないかな!?」
『ふーん。つまんねーの。でもまあ、元気ならいいわ』
「元気? あ、ああ、そーだな、」
『俺さぁ、帰ったら今度は補講担当なんだよね。準備とかあって』
「……え?」
『でも、オメーが元気にしてるならいいや』
「なんだよそれ……っ」



――まだ逢えねえの?





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