神様「ふむ… 土方十四郎に授けられる能力は…」 1「人の能力を奪える能力」 2「好きな人と必ず両思いになれる能力」 3「ゴム人間になる」 神様「…3にするか…」 神様が能力授けたー http://shindanmaker.com/451532 「なんでだよ神ィィイ!? なぜ2にしねえ!? どう考えても2だろ、1も3も使いモンにならねえだろ!?」 「使い物にならないとは何事じゃ。某世界ではこの能力で世界を覇そうと望む若者もおる。それに殴られても痛くない〜、電気通さない〜、切られる以外弱点なしじゃ。泳げないかもしれんけど」 「ウチの世界じゃ斬られるのがいちばん危険なんだよ! ビームサーべ流とか食らったらどうすんだ、あれ光だぞ、劣化するだろ!」 「では斬られんように気をつけてっと、取説添付」 「いらねーよンなモン!? それよりその糞の役にも立たねえ能力のほうを何とかしろ。2にしろ2に」 「うーむ、では1にしよっかなー」 「1もいらねーよ!? ここの住人誰も必殺技とか持ってないから! どっかの誰かが『腿パーン』と『ドゲザ』持ってたけど! ローキックなんざ誰でも出来るだろ!? ドゲザなんてしたくもねーわァァ!!」 「スタンドは出せんのか?」 「すすすスタンドなんて使えねーし使いたくもないわ! 要するにゆゆゆ幽霊……」 「イヤ、スタンドじゃ」 「だからいらねーよォォオ! ただでさえ天人が混じってたり減ってたりややこしいのに。微妙なトコだから触れるなやソコ」 「すたぁだすとせ……」 「ほんっと、スタンド勘弁してくださいお願いします別に怖いとかじゃないけどいらないっつーか、侍なら自分の剣で戦うから間にあってます」 「じゃあやっぱり3にするか……」 「なぜ頑なに2を無視する!? どっかの親父は『男なら1だけ知ってりゃいい』とか無茶苦茶いうけど? アナタ神様だよね? 全知全能だよね?」 「ならば、1にするか……」 「イヤだから2に目を向けろ、存在を無視するなァァア! この世界じゃそれが何より大事なんだよ! ていうかそれ以外ロクな選択肢じゃねえんだよ!? 現実味なさ過ぎんだろ!?」 「うーん、じゃあ3にしてワンパークに送るか……」 「余計なお世話も大概にしろよォォオ! あっちに知り合いみたいのいるけれども! なんか微妙なカンジになんだろが。あ? わかるかこの、ビミョーーーに気まずい空気」 「そもそもどんな能力であっても、人間は授けられたら喜ばんのか」 「与えるモノは有難く受け取れってか? テメェ考えてもみろ、アノときにアレがゴムだったらどうなる?」 「神はアノときもアレもないから知らん」 「嘘つっけー! なんかくっついたり離れたりしてんだろ神同士で。浮気もすんだろ。人間の娘を攫ったこともあるって聞いたぞ。然るべき処に出たら……」 「それは神ルールでは当たり前じゃ。見つからなければOK! なのじゃ」 「じゃあアレ何とかしろよ。露出狂の女神いんだろ? あと引きこもりの仙人とその両親とか。女神のほう浮気しまくりらしいぜ? バレたんだから取り締まったほうがいいだろ。人間界ルールで取り締まろうか?」 「だから何とかするほどのこともナイんじゃ。あの程度なら。普通だから、神ルールでは」 「話にならねえ! 神なら人間界ルールも知ってるだろ? 共感できなくても理解はできるだろ?」 「それはまあ、仕事じゃから……」 「なら1と3が役立たずで2しか有効じゃないって理解できるよな? 共感してくれなくていいんだ、理解してくれたらそれでいいんだ、2にしてくれ頼むから」 「ん? 300円は?」 「えっ、賽銭制? 洋風の神っぽいのに」 「それと根本的に理解できんことがあるんじゃが」 「理解できるって言ってただろうが! なに今さら腰引けてんだ、神なら前を向け」 「神だから過去も把握しとるんじゃが、そもそも最初から不思議に思うておることがある」 「なんだよ!?」 「土方十四郎の希望は聞かなくて良いのか?」 「なに言ってんの? なに言っちゃってんの!? あいつに聞いたら『神様から授かるなら有難く受け取る』とかなんとか言うじゃん! それじゃダメなの、好きな人と必ず両思いにならなきゃダメなの! アイツは! そうじゃないと俺が困るの!」 「言っておくが、土方十四郎『のことを』好きな人が両思いになれるのではないぞよ。本人が此奴と思い定めた者が現れたら、その者と両思いなれるのじゃぞ」 「わーってるっつの。銀さんその点は自信あっから。なんならもう惚れられてっから」 「……」 「幸せになるよ、アイツ。俺といたら」 「……」 「俺はゾッコンだかんね? 弄ぶとか心配ないから。むしろウザがられるまで甘やかすから。つか既にチビチビ実行してっから。飲み連れてったり、無理してそうなときはうちに呼んだり」 「……」 「嫌がらないでちゃんと来るし、アイツ」 「……」 「もう一押しすれば本音が聞けると思うんだよなぁ。照れ屋さんだしさあ」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 以下延々と土方自慢、中略 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「それに土方の格好良さってのがまた、わかりやすいようでわかりにくいっつか。ホント何度会っても新鮮で惚れ直」 「…2に変えるか…」 神も呆れったー |