魔王銀時のもとに集いし最強の三幹部…… 【婚活中の呪術師!】 【この戦いが終わったら結婚する予定のキメラ!】 【殺意に燃える公務員!】 今、恐怖の世界征服が始まる! うちの魔王軍はもうダメかもしれない https://shindanmaker.com/730035 「なにこのラインナップ、恐怖の世界征服って、俺が恐怖に駆られるんだけど。心当たりあるし」 「あんのかよ心当たり!?」 「うん。呪術師っつーか陰陽師だけど婚活中と言えば言えなくもない」 「ハイハイ。スゴイねー陰陽師に知り合いいんのかよ、ぷっ」 「イヤお前ね、笑い事じゃ……まあ世の中知らないほうがいいこともあるよなウン、ごめんねー土方クン、ぷっ」 「かっちーん。テメェみてえに厨二病引きずってねえだけだ。至極真っ当だから、俺のほうが」 「キメラはイマイチ自信ねえしアイツの結婚の予定も知らねえしそもそもあの種族結婚制度があるのかどうかも知らねえけど、可愛い擬態に騙されて食われそうになったことはある」 「……へえ。可愛い、ねえ」 「マジちょっと可愛かった。なんかヤバそうな雰囲気はしたから俺は用心してたのに俺のツレが手ェ出して、おかげで俺まで捕まった」 「ほーお、ツレがいたのか、へーえ」 「! ツレって、アレ、ば、バイト仲間だからな! 本名とかししし知らねーし居場所なんか全然わかんねっつーか」 「そんな得体の知れねえヤツと『可愛い』のに手ェ出したわけだ、テメェは」 「あれ? ……そうだね、俺は手ェ出してないけどね、巻き添え食らっただけだけどね」 「よくもいけしゃあしゃあと俺にそんなことを……ん? キメラっつったか?」 「キメラっつーか、なんか得体の知れない生き物」 「……女でなく?」 「性別まではわかんねーや。とにかく食われる寸前だった」 「……食われるって、比喩でなく?」 「比喩? なに言ってんだお前」 「テメェがなに言ってんだ! さっきからわけわかんねえんだよクソ天パ、世界征服を企んだ容疑で逮捕すっぞゴラァ!?」 「うん、『殺意に燃える公務員』がいちばん身近でいちばん怖い」 魔王土方のもとに集いし最強の三幹部…… 【貧血気味なサラマンダー!】 【ピーマンが苦手な魔術師!】 【エロいことしか頭にないフリーター!】 今、恐怖の世界征服が始まる! うちの魔王軍はもうダメかもしれない https://shindanmaker.com/730035 「うわあ、俺ももうダメかもしれない」 「サラマンダーって、要はトカゲだよね。トカゲ貧血なの。すっげ冷たそう、火龍なのにヒャッこそう」 「ピーマン嫌いな魔術師って、子供かよ」 「ちびっこは味覚が鋭いから苦味を避けるらしいよ」 「魔術師って段階でうさんくせえだろうが。タネも仕掛けもねえ魔術なんざありえねえ」 「うん、タネや仕掛けがあったせいで土方くんが女の子になったり銀さんになったりしたけどアイツらは魔術師ではねえよな」 「テメェだってJKだの俺だのになっただろうが! しかもウチの隊士に妙なこと吹き込みやがって!」 「隊士っつーかお宅の大将が真っ先に染まったような気が……」 「近藤さんを馬鹿にするな!」 「事実バカだったんですけど、あれに関しては」 「お前が余計なこと吹き込んだのが悪いに決まってんだろ!」 「ハイハイそうですねゴメンナサイ。で、土方くんの軍団はそれほど酷くないよね。大丈夫だからそろそろホテルで休憩……」 「『エロいことしか頭にないフリーター』」 「なにその虫ケラを見るような目! 俺フリーターじゃないから。社長だから、知っての通り」 「従業員に給料渡すと強盗したと決めつけられるような奴は社長とは言わねえ」 「それは神楽のおチャメな勘違いだろ」 「おチャメで全力腹パン食らった俺の身になれ!」 「俺の身だろ、問題ない」 「痛かったの俺なんですけど!?」 「ウンウン、痛かったのは土方クンだよね、俺は痛くないっつーかむしろキモチヨかった」 「――なにが?」 「もう。お前のちんこって裏筋よりカリのほうが感じやす、」 「も、黙れエロフリータァァアァア!? ヒトのカラダに何してくれてんだ!? そしてそれを口に出すなせめて心の中にしまっとけよォォォオ!」 「わかったわかった。キモチイとこいっぱい触ってやるからホテル行こ、早く行こ」 「もうやだコイツ! やっぱりもうダメだァァ アァァア……あぅ」 どんなときも互いがいちばんヤバイよ(笑) |