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たぶん神のしわざ

ななこの銀土は『キスしないと出られない部屋』に入ってしまいました。
20分以内に実行してください。

○○しないと出られない部屋
https://shindanmaker.com/525269






「また古典的な……」
「キスすりゃいいの? 20分もいらねーだろ、ほれ」
「ん」


ちゅっ
ぱか、


「秒殺だな。ほら出んぞ」
「うーん」
「なんだ。どうした」
「土方くん、俺考えたんだけど」
「とりあえず出てから喋れ、さっさと行……」
「イヤイヤ。ちょっと待って」
「は? んだよ」


「なぜ出なければならないのか」


「……はい?」
「だからね、出られない部屋っつーけど出なくたっていいだろ別に」
「イヤ出ねえと困るだろ普通に」
「俺は困らない」
「俺は困るんだよ! テメーと違って仕事あるし」
「土方くん仕事なんてね、おめーがいなきゃどうにでもなるんだよ。アイツいねえなァとかなんとか文句は言われるかもしんねえけど、そんでもなんとかするよアイツらも」
「……そりゃまあそうかもしんねえが、いたほうがいいだろ」
「常にベストを保たなくたっていいんだよ、程々にやっときゃ。てぇわけだから、出なくたっていいと思うよ銀さんは」
「出ねえでどうすんだよ。ここにいたってすることもねえし……」
「逆にキスさえしなきゃ出なくて済むわけだ。キス以外のことならなんでもしていいんだよな? じゃ、やり直し。扉閉めて」
「え? 誰に言ってんだ?」


ばたん。


「閉まったよ……?」
「よし。じゃあキス以外のことをしよう」
「まままま待て、キス以外って」
「あ、風呂あんのかな? 土方くんお風呂入りたいよね。いつもキレイにしてからヤることヤるもんね」
「は!? なんつーことを! つーか『○○しないと出られない』ってことは○○したかどうか判定するヤツがいるってことだろ、この部屋ん中見られてるってことだろ」
「そうかも知んねーけど俺からはそいつのこと見えねえし、いねえも同然だろ」
「イヤイヤイヤ! 何その俺様理論びっくりするわ! オイどこ行く気だ」
「お、やっぱり風呂あったよ」
「風呂!? なんでここに風呂?」
「一緒に入る?」
「はあ!? 断る、つーか入らねえ」
「なんでだよ」
「イヤなんで入るって選択肢があんだよ!? 見られてるってのに!」
「土方くん。俺また考えたんだけど」
「今度はなんだ!? 」


「なぜ見られてはいけないのか」


「……え?」
「見られて困ることってある?」
「困らない理由を逆に聞きてえよ!?」
「俺は別に困らないけど」
「俺は嫌だ!」
「大丈夫、土方くんの土方くんだって他人に見せて恥ずかしいサイズじゃねえし、なんなら俺がもっとおっきくしてあげるし」
「ノーサンキューなんですけど!?」
「いいからいいから。元の大きさより成長率のほうが大事だし。その点キミはスゴイから。ほら脱いだ脱いだ」
「えっ、ちょっ、待っ、おいっ」
「よし。風呂入ろう」
「ちょっと待てェェェエ!? 百万歩譲って風呂は入るとしても、一緒になんざ入んねえよ!? 一人で入らせろよ!?」
「またまた。いつも一人で何やってんのか見たいじゃん。ん? なにしてんのかなー土方くんは」
「おい、ほんとにっ、出ろ、あっ」


「ココ洗ったりしてんだろ? 俺にも見せろよ、どうやって洗うの? 見せてみ? ほらほらケツん中もちゃんと洗ってんだろ、いつもキレイだもんな、どんなカッコで洗ってんのかやってみろって、オラ早くしろ」
「や、待っ、見んな、出てろよぉ……洗えない、だろ」
「洗ってやろうか? ケツこっちに向けろよ」
「あっ、だめ……ああっ指、まだ入れないで、はぅん」
「ほーらおっきくなった。見られてきもちいいくせに」
「だめ、まだナカ洗ってな……ふぁ、」





 ――ばたん(覗き穴閉める)





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「はー、早く出てってくんないかな」
by 神








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