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インチキしちゃったー

悪魔「坂田銀時、おまえに授ける能力は『ゾンビ召喚』と『殴った人物がニンジンになる』と『空を飛べる』だ。」

http://shindanmaker.com/554538
あなたは悪魔と契約して3つ能力を手に入れた!act.7







(こ、腰が……ガクガクする、こいつマジ許さねえ……)
(風呂入りてえ、喉乾いた……! 全部こいつのせいだ!)
(覚えてろ、こんな子供騙し俺だって簡単に作れっからな! せいぜい本気で掛かって来やがれ)


 書き書き
 書きっ


「おい銀時」
「んー? ぐがー」
「銀時! マジでヤベェから起きろ」
「んー」

(んだコイツ! テメェだけ俺のこと揶揄いやがって自分は狸寝入りかよ!?)

「ぎーんとき」
「んん」
「テメェにも悪魔から契約書が来てっから見ろ」
「んん……あと五分〜」
「なんであと五分だ!? 読めっつってんだよ起きろ!」
「んー……あ、おはよ」
「白々しいんだよ! タヌキこいてたのァお見通しなんだよバーカ! おら、テメェも悪魔と契約したんだろ、よく読め」
「まーたまた……いくら自分がハメられて悔しいからってよぉ、同じ手ェ使っちゃいけねーよ……もうちょっと寝る……」


 ギクッ


「おい寝るんじゃねえ! 俺のとは少し違うんだって。読んだほうがいいって」
「むにゃむにゃ……」
「銀時……せっかく俺が教えてんのに、聞いてくれねえのか?」



(なんだ、おかしいぞ……こんなのは織り込み済みだったじゃねえか俺、なに弱気になってんだ!?)
(だがコイツ、ほんとに具合悪いかも)
(ナイナイナイ! ついさっきまでアッチもコッチもピンピンでビンビン……)
(どうした俺ェェエ!? こ、こんな恥知らずなことを、なんで)



「うーん。とーしろー」
「ぎ、ぎんときぃ……起きろ」
「ん。ごめんごめん、完全に目ェ覚めたから。もう一回する?」
「ぅ……そ、その前にこれっ」
「んん? 悪魔? そんな悔しかった? わかったわかった……ンな顔すんなよ襲うぞ。読むから、待ってろ」


「俺が授かる能力は『ゾンビ召喚』と」
「!!!?」
「これお前の前で使ったら泣いちゃいそうだな。使わないどいてやるよ」
「は、はあっ!? テメェがここ、怖いだけだろっ!?」
「俺が召喚するゾンビなら俺の言うこと聞くだろ。そんなら俺は怖くねーもん」
「……」



「あとは?『殴った人物がニンジンになる』か。米なら上出来だったがまあいい。いよいよウチの家計が厳しくなったら新八でも殴っとこう」
「お、おまえ……な、仲間を、食うのか」
「新八はすぐ買い替えられるからいいだろ。文通篇のときもめっちゃ買ってたし」
「……ッ」
「だーから。アレはメガネが本体なんだって何回言えばわかんの」



(どどど、どういうことだ)
(お、おお俺が適当に作った文章のはずなのに)
(筆跡は確かに俺なのに!)
(ななな、中味がまるまる……)

(すり替わってるぅぅう!!!?)

(あく、あく、悪魔の……!?)



「ははっ、最後『空を飛べる』だって! 会いたくなったらすぐ飛んでっていい?」
「……(コクコクコク、ガクガクガク)」
「どした、寒いか。あったまることしようぜ」
「……」



(ありがとな、こいつはともかくドイツもコイツもアタマの緩い奴で助かったぜ)
(俺に授ける能力なんざ、とっくに悪魔から買い取ってるっつーの)
(尤も悪魔の奴も気がついてなかっただろうけどな)
 ――計画通り(ニヤリ)




【契約書】

……なお、乙は乙にこれらの能力を授ける能力を300円で買い取ることとし、乙が授かる能力は『土方十四郎と三日間ラブラブできるよう、事実を都合よく改竄する』一点とする。

甲 悪魔
乙 坂田銀時




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悪魔「……よくわかんなかった。騙された」
↑銀さんが契約のときにこっそり書き加えた





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