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時を駆けちゃったー


悪魔「土方十四郎、おまえに授ける能力は『目から時速1000kmで爆弾発射』と『時を加速させる』と『殴った人物を魔界に行かせる』だ。」

http://shindanmaker.com/554538
あなたは悪魔と契約して3つ能力を手に入れた!act.7






「魔界ねえ。俺は今さらもういいけど、ジミーくんとか可哀想くね?」
「なんでだ。アイツだってあれでもウチの隊士だぞ。地獄行きは間違いねえ」
「なんだかなあ。地獄の鬼と上司の鬼がちょっと変わっただけ、なんてー死後はイヤだな、俺は」
「じゃあお前は来んな。天国でも極楽でも、俺のいないとこ行けばいいだろ」
「なに言ってんだ、地獄はもともと俺の住処だからね。夜叉はそっちの方のイキモノだから。ざんねーん」



「ていうか、悪魔と契約してオメーが人を魔界に行かせるっておかしくね? なんで人頼み? 魔界ってどこ? 地獄とはちょっと違くね」
「そうだな。ダンジョン的な……」
「そんな適当な。あ、弁天堂派だから知らねとか」
「は? 配管の中と大して変わらねえだろ魔界なんて」
「違うから。ぜんっぜんわかってないなオメーは。勇者ちんかすの経験が活きてねえよ」
「活かしてたまるかァァア!?」



「目から爆弾は、契約しただけ無駄だね、うん。もともと瞳孔開いてるからね。もはや物理的攻撃も可能なほど開いてるから」
「っせーなオプションで付いてきたかなんかだろ。目から爆弾出せてたら今頃、総悟なんか返り討ちだ」
「出せねーの?」
「出せたらいいな」
「オプション契約でも、なんとかなんだろ」
「肝心な時に出ねーんだよ多分、オプションだから。もういいわ」
「まあ、出せねえほうが平和でいいけどよ」




「そもそも土方くんさ、契約するときは契約書。隅々まで読んだ?」
「契約自体に覚えがないんだがな」
「オプションにしてもさぁ。魔界と地獄と配管の区別にしても、ちゃんと確認しろよ、騙されてるぞお前」
「ハイハイ、そうですねー」
「こういうのはさ、ちゃんと俺に見せてから契約しろよな。不履行とかあったら俺が文句言いに行かなきゃいけねえんだから」
「なに亭主気取ってんだ。気持ち悪ィわ。自分で行くわ」
「イヤイヤイヤ、お前丸め込まれそうじゃん。つか、すでに丸め込まれてんじゃん」
「あーソウデスカ。ごっこ遊びも大概にしろよ、いい大人がみっともねえ」
「コレ、だってこれ、『時を加速させる』って。どういう意味?」
「しつけーな!? 知らねーよ! 悪魔に聞けよ!?」



「DI○の能力ならいいよ。でもコレ違うよね、時のほうが加速しちゃうんだよね」
「……」
「てことは、オメーはノロマになるんだよね、お前の周りの時が加速しちゃってお前は取り残されるんだよね」
「……え、」
「ダメじゃん」
「……や、これは遊びであって」
「土方くーん、大人は遊びにも真剣にならんとイカンよ」



「おいっ!? 離せ、俺は昼休みなだけで」

「しょうがねーよ土方くん、悪魔と契約しちまったんだもの。時が加速しちゃったからオメーは銀さんに追いつけねえんだよ。ついでに昼休みとかそんなの吹っ飛んで、副長三週間くらいバカンスに行ってるよ、うん」
「な、な、な……」
「俺もしょうがねえから、ちょっと時間合わせてやっから。手始めにこの部屋で仲良くバカンスしようや」
「ハメやがったなテメェェエ!?」




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悪魔「契約書はちゃんと読もう……」
↑銀さんに権利を騙し取られた












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