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神の祝福


坂田銀時へ。


入るアニメ候補
1.ガンダム
2.ニセコイ
3.銀魂
神「2にしてやろう。感謝するのだぞ!」


http://shindanmaker.com/518952
神「お前をアニメの世界に入れてやろう」




「いやいいです。もともとアニメの世界、つか漫画の世界の住人なんで」
「感謝するのだぞ」
「聞いてる? もともとそっちの住人だから有難くもなんともねえの。んでもってなんで目の前に正解があんのに別のアニメに入れちゃうの。俺主人公なのに!」
「感謝するよな?」
「しません! 呪うわむしろ!」


「おかしいな。感謝しなかった人間はいないのに」
「ンなわけあるかァァア!? つか今さらアニメの世界に行ったってストーリーに乗れねえからモブキャラだろ? 嬉しくねえだろ普通」
「人間の分際で何を言う。人間は皆、モブになって好きなキャラを遠くから眺めるのを、楽しみにしておるわ」
「嘘つけ! だったら画面のコッチ側から見てるのと変わんねえだろ。なんなら登場人物の知らないことを先に知っちゃうんだぜ! 読者のほうが立場上だろ」
「そこまで遠くないのじゃ。もうちょい近いのじゃ、うっかり触れるくらい」
「だから元々その位置なんだって!」
「感謝するのだぞ?」


「絶対感謝しねえから。つか、迷惑だから! なんで住処追い出されて他所の世界に行かなきゃなんねーの、あそこ俺の居場所ねえじゃん! 何処に侍要素があんの!?」
「それは配慮してやろう。侍じゃなくて一般人にしてやろう」
「はあぁあ!? 俺のアイデンティティは!?」
「銀髪天パがあるじゃろ」
「それは残すかんじなの!? ただのダメなオッさんで、その上天パなの!?」
「略してタダオそパ」
「そんな省略は認めねえ!」
「しかし普通の世界ではまるっとパ(ピーッ)はしないものじゃからのう」
「オイ今なんつった。パ(ピーッ)じゃねえオ(マーッ)ジュだそこんとこ間違えんな大事なとこだから」



「それによォ……あっこにゃアイツいねえんだろ」
「アイツとは誰か、一応聞いてやろう。感謝するのだぞ」
「さっきから押しつけがましいんだよオメーはよぉ! 分かってるっぽいじゃん、わかってんなら聞かなくてよくね?」
「では聞かないでおいてやろう。感謝するのだぞ」
「ああああ! なんなのこいつマジイライラすんよォォ! 俺を元の世界に返せよォォォオ!!!?」
「聞いてほしいのか欲しくないのか、そこから聞いてやろう。感謝……」
「しねえから! なんでいきなり無理難題吹っかけられて感謝しねーといけねえの。そっちから頭下げんのが筋だろ、俺があの中で生きていけるわけねえだろ! 主人公の横で僻むだけの人生なんて俺はイヤだ!」
「聞いてほしいのじゃな」
「あっこにゃ土方がいねえだろーがァァァア!!!? ンな世界に用はねえんだよォォォオ!!!!」



「ホントか……っ?」
「えっ、ひじかた!?」
「本当であろうよ。おもっくそ叫んでたしの。良かったの、感謝するのだぞ」
「だァァア! オメーもう黙れ感謝乞食ィィイ!」



「よろずや、」
「あ!? ホントだけどなんか文句あっかご不満ですか、どーもすいませんね!」
「不満なんて言」
「えーえ、気になってしゃあねえから一服盛りましたよ!? かわいいな〜ちょっとイジメちゃおっかな、なんて思って実行しちゃいましたよ! 変態ですよこれで満足か、満足なのか!?」
「俺は、嬉」
「んでもってテメーにまんまとハメられて媚薬返しされてよぉ! ケダモノのように襲いましたとも! サーセンでしたぁ!! そんだけ好きだったんだよチクショー!」
「よろず」
「ケッ、一度は『ぎんときぃ』って呼んでくれたのによ。もう万事屋呼びに逆戻りか。まあ当たり前だよな! モテ男のテメーがなんも選りに選って俺に惚れる訳ねーもんな! あはははは……むぐ」
「少しは俺の話も聞け。その喧しい口を閉じろ」
「……」


「俺は、テメェが面白半分に俺を揶揄ってんじゃねえかと思ってだな」
「……」
「ちょっと、もっかい神サマに聞いてみようとしたら」
「……」
「今回はなんか、ウゼェのに当たっちまって」
「……」
「当番制かなんかで無料相談は神を選べねえらしい」
「……」
「前は上手く、その……色恋つか、アレ、ソッチ方面にたまたま当たっただけで」
「……」
「その、わ、悪かった」


「なんで神なんかに聞くの」
「……そりゃあ、」
「俺に聞けばいいのに。俺も聞けなかったからお互い様だけどよ」
「……ッ、」
「今日はクスリも酒も入ってねえから。真っさらだから」
「……」
「好きに、なっちまって。どうにかなんねえかなって考えてたら、たまたま妙なクスリ手に入れてさ。使うかどうか迷ったんだぜ、あれでも」
「……」
「悪かったのは俺のほうだ」
「……悪く、ねえ」
「うん。ソイツもよくわかった」
「そうか、よ」
「ちゃんと言ったつもりだったけど、ドサクサ紛れは良くねえな。改めて言うのも恥ずかしいけど……笑うなよ」
「お、おう」
「好きだから、そういう意味でつき合え」
「ぁ、ああ、いいぞ」
「ふっ……やっぱカワイイのなオメー」
「なっ!?」
「好きだよ。十四郎」
「――――っ!!」




「ウゼェ神なんかで悪かったな。感謝するのだぞ? 聞いてねーや」



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媚薬シリーズ一応終了!






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