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小説:俺は弟が大嫌い。
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リビングに着くと、母親と、弟もいた。

更に最悪だ…と思いながら通り過ぎようとしたが…

「兄さん」

智樹に手を捕まれた。

「智樹…母さんとこれから大事な話をするところでしょう」

母親にとって大事な事と言ったら、進路に他ならないだろう。

それ以外のことに興味ないんだから。

「わかってるよ…でも、兄さんにも聞いてもらいたくて」

「は?なんで俺が…」

「仕方ないわ…文弥もそこに座りなさい」

母親に指さされたのは、智樹の隣の席。

有無を言わせぬ口調に思わず従う。

「智樹はこの私立の中学でも十分狙えるわ。この学校に行ければ、私の理想としていた進路よりずっといい進路を目指せる…」

パンフレットをめくりながらくどくどと説明をする母親。

相変わらず、自己中心的な言いぐさだな。

弟は嫌いだが、こんなときばかりは同情する。

弟のほうを見ると、少しにやけていた。

…何を考えているんだ?

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あきゅろす。
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