小説:俺は弟が大嫌い。
6
俺は中学受験できる程度の学力はあった。
だが、できの良い弟に両親の期待は集中し、俺は公立の中学に入ることになった。
この時、俺はほっとした。
とりあえず一年間、弟と違う学校に通えること、
そして、恐らく弟は中学受験を受けるから、きっともう同じ学校に通うことはないこと。
気が楽だ。
両親はもう俺に期待なんかしてないし、俺ももう両親に興味などない。
周りから比べられることもない。
…ただ、弟からの執着が続いたことだけは不満だったが。
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