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腹黒可愛い系×平凡
6
「おい!聞いてんのかよ!」

「やだ」

「は!?」

「やめない。それと、聞いてる。」

頼むから、せめて言葉のキャッチボールを正確にやってくれ。

「お前…本当にいい加減にしろよ」

俺が低い声でそう言うと、留衣はため息をつきながら本を閉じた。

「あのさ、お前、僕がちょっと声かけただけで乗り換えるような尻軽と付き合ってて嬉しいわけ?」

まぁ、それは俺も思ったけど。

「お前には関係ないだろ?」

何気無く言った言葉。

「…っ、うるさいな!もう帰れ!」

しかしそれに過剰に反応し、突然怒り始めた留衣。

俺をグイグイとドアの方へと押す。

「ちょっ!おい!話は終わってな…!」

言い終わる前に、追い出された。

ガチャリと鍵の閉まる音。

くっそ、アイツの怒るポイントがわかんねぇ。

理不尽すぎて俺は怒りも感じない。

今日はもう諦めて帰るとしよう。


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あきゅろす。
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