小説:生徒会庶務の災難
6
「珍しく授業に出ているのですね。仕事をしなくていいんですか?いつも授業に参加なんてしないくせに」
副会長が嫌味っぽく言ってきた。
仕事しなくていいのかだって?
それはこっちがききたい。
「安心しなよ。あんたらがやらなくても仕事に支障はないから。今は書記がやってくれてるし」
気が立っていたので、普段は聞き流す副会長の嫌味にも反応してしまう。
チッ、と副会長が舌打ちをする。
「瑞季までそんなこと言うなんて、最低だぞっ!!謝れよっ!!」
なんで謝らないといけないんだよ…
「海人たちはちゃんと仕事してんのにっ!!皆何も知らないくせに、ひどいことばかり言って!!」
はー?
何も知らないのはオメーだろうが。
四六時中一緒にいる副会長たちがいつ仕事してると思ってるんだ?
ザワザワ。
そんなことを考えているとクラスがざわめきはじめた。
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