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小説:生徒会庶務の災難
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生徒会室に戻ると、副会長がいなかった。

「あれ、副会長は…」

「転校生を迎えに行ったよ」

俺の独り言のように小さな言葉を聞き逃さずに、会長が言う。

「転校生…」

それはまた随分珍しいな。

この学園に途中から入るなんて大変だろう。

試験もそうだが、なによりここはゲイとバイの巣窟。

慣れるまで時間がかかるだろう…

この学園は初等部から大学まであり、ほとんどの生徒は初等部からの生徒だ。

俺は高校からだけどね。

入ったばかりの頃はいろいろ異常すぎて驚くことばかりだったな…

「そんなに副会長がいないのが残念か?」

思い出に浸っていると、いきなりフンッ、と鼻で笑いながら会長が問いかけてくる。

なぜそうなるんだ、と睨み付けたくなったがここは我慢。

どうせ俺を起こらせたいだけなのだし。

無視して仕事を初めると、会長は不満気に舌打ちをした。

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あきゅろす。
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