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小説:生徒会庶務の災難
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「あ、の…」

ん?なんか小さい声が聞こえる。

「せん、だい…それ、俺が…」

あー、忘れてた。

こいつは書記。

生徒会で唯一俺をちよって呼ばないやつ。

基本生徒会の奴等は好きじゃないが、こいつは例外。

生徒会の奴等は容姿と家柄を理由に調子乗りまくってるが、こいつはそんなことないし。

そして、喋ることがあまり得意ではないらしい。

でも最近は、結構喋れるようになってきたんじゃないかな、うん。

「こら、ちよ!何をサボっているのですか!」

副会長がギャンギャン喚いてる。

別にサボってねーよ。ちょっと喋ってただけだよ。

そしてどうでもいいけど、何故俺だけ怒る?(苦笑)

「さっき副会長から渡された荷物、書記が運んでくれるって言ってただけだけど?」

「っ、な!?私はチヨに運べと言ったのです!」

誰だっていいだろ。どんだけ俺をこき使いたいんだこの人は。

副会長の大声に、書記がビビってしまってる。

怯えた犬を見ているようで胸が痛む…

「わかったよ、俺が運ぶから静かにしてよ」

「なんなんですか!その態度はっ!」

ズビシと俺を指さす副会長。

…ほんとうるさいな、この人は。




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あきゅろす。
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