ごちゃまぜどころ
もしもハリーとドラコが悪友だったら
ドラハリ妄想
僕とあいつはホグワーツが始まって以来、あり得ないほどの仲の悪さで有名だ。
ロンは言うまでもなく冷静で物事を客観的に見ることに長けたあのハーマイオニーですらあいつとの仲は修復不可能だと思っている。
…だから言えない。
「…と、お前がそう言い続けて三年経っているわけだ。」
つい最近見つけた必要の部屋とやらの中での会話の中ふと零れた長年の悩みにそう返される。
「そんなこと言ったってどうしろっていうんだよ君は?」
そんな溜息と共に零された呆れを含んだ言葉に思わず反抗してしまう。
「だから僕はさっさとお前のご友人のウィーズリーや穢れた…おっと、そんなに睨むなよ。」
目の前の男の失言に対して反射的に睨みつけると、降参とばかりに手を上げられた。
必要の部屋の中には僕ともう一人。
ホグワーツ中の誰もが僕と一緒にいることを想像することがないだろう相手。
ーードラコ・マルフォイはその子憎たらしい顔をこれまた嫌味に歪ませながら戯けて謝罪の言葉を紡ぐ。
誠意がない。反省もない。何故こいつは三年経ってもそういうところは変わらないんだ。
「君のそういうところがこの三年間でユニコーンの毛ほどでも改善されてたなら僕だって言えたかもしれない」
「そうやって人のせいにするところはグリフィンドールの得意技だな」
「なぁんでこんなやつと僕は…」
グリフォンドールのくだりはムカつくがどうして前半の言葉はあながち間違っていないので話題をすり替えることしか出来ない。
この捻くれ蛇寮の王子様と話してきたお陰で大分口上のやりとりに磨きがかかったのではないだろうか。
本当に誰にも言えやしないよ。こんなこと言えやしない。この蛇寮きってのひねくれ野郎と僕が…。
とてつもなく気が合うなんて。
「まあ、お前がそんなにぐだぐだ悩んだところで解決する方法は一つしかない。分かりきっているくせに何回そのことを話題にすれば気が済むんだ英雄君は。」
「うるさいな。付き合いってものがあるんだよ。君と違って。」
こんな性格腐ってるやつと何故か波長が合う。むしろ合いすぎている。
ロンのほうが性格もいい…とは言い難いがこいつに比べれば天使みたいなものであるのに。
ハーマイオニーなんて言わずもがな。
なのに何故か僕が言いたい放題できる相手は唯一こいつだけなのだ。
軽く死にたい事実である。
「ポッター。今、失礼なことを考えただろう」
「…別に思ってないよ?今更言えないよなーこんなド腐れスリザリンとめちゃくちゃ気が合いますとか、なんて」
「……獅子寮よろしくもう少し偽善的な言い回しは出来ないのか?」
フンと鼻を鳴らすドラコ。
「…お前限定だよ」
こんな君みたいに性格の悪い言い方なんてした日にはみんなの中のハリーポッター像が崩れてしまう。
ホグワーツでも外でも。魔法の世界は僕に優しさと居場所を与えてくれた。
けれどそれに伴い与えられた一方的な英雄像はどこまでも僕にまとわりつく。
僕はどこまでもグリフィンドールの英雄として扱われ、事実それ相応の危機に毎年毎年直面している。
「ハハ」
とここまで書いてあったのですが続きが思い浮かびません。
ハリーは常識人、ドラコは少し天然。そんなイメージで二人とも少し捻くれた性格をしてる設定。
みんなの前で喧嘩したのはいいもののすぐに仲直りして憎まれ口叩き合いながらも仲が良い二人。
けどスリザリンとグリフィンドールの代表ともいえる二人なので周りは仲が悪いままだと思ったまま時は過ぎて行ってしまったみたいな話。
ドラコはさっさと言えば?と言った感じだがハリーは今更言えないと尻後んでいるのがこの設定のミソ。
ばれた時か楽しそうで始めたけど途中で飽きた。
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