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ごちゃまぜどころ
4
「なんで?」

「普通そこは気を使うところじゃないの?」

普通はこんな訳ありっぽいこと聞かないよね。別に俺は気にしないけど。

「え?気を使うところなの?」

「山中って意外に空気読めないね」

「てゆーかあんたは別に気にしなさそう」

「あー逆パターンか。」

つまりはめちゃくちゃ読めると。

「まあ、あれだよね。俺人一倍空気読めちゃうからね」

「…里の人のこと?」

「山中も里の人だよ?」

「そういう意味じゃないの分かってるんでしょ?」

「うん。山中鋭いんだね。」

「どうして?」

「そのどうしてはなんのどうして?」

「…どうして里の人たちはあんたのこと嫌ってるのー?てゆーかどっちかってゆーと今のあんたの方が大人受けいいんじゃないのー?」

「質問が増えたね」

「いいから答えなさいよ」

うーん。これ教えちゃっていいのかな?ダメだろうな。里全体で黙秘されてる内容だしね。

「内緒だよ。ただ、俺は里の人間にとってできる限り無力であるほうが何かと喜ばしいんだ。それにどうしたって好かれないから。むしろ煙たがれるような性格してた方が里の人たちも子供たちに不思議がられずに俺のこと嫌えるでしょ。」

「だからなんで嫌われてるのかってゆうのは聞いちゃいけないのねー?」

「頭のいいこは好きだよ。」

ニコリと笑うと山中は顔を赤くした。

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