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いつも明るく俺様な奴が唯一見せる、弱々しい一面に思わず情けをかけたくなってしまう。
ジリジリと距離を詰められても、調子が出ない俺は後ろに遠退けなくなってしまう―――。
「改姓出来るもんならしてぇし、とっくにしてるっつーの…」
心底悔しそうに唇を噛み締める藍雅。
今にも血が出そうで内心ハラハラする。
いや、もしかしたらもうすでに出ているかも…。
「だけど出来ねぇんだよ…っ。俺の名前は、代々続く家の祖父が名付けたから、今更変える事が出来ね…んだよ…」
握っている拳がフルフルと震えていたが、俺にはどうしようも出来ない。
やっぱり出ていた唇の血を拭う事も、手を伸ばして止める事も叶わない。
だから俺は目を伏せた。
目の前の真実から――。
「好きだ…っ」
「無理だよ…そんな事言われたって―――」
姓名診断の結果
(俺とお前は合わないという事が判明したんです)
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