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「先輩、俺と付き合って下さい…!」
時は、生徒達が帰宅する放課後。
場所は、普段あまり使用しない為に人気の無い裏門。
そこに麻真は居た。
そして目の前には、身長177pの顔の整った男。
麻真の身長が、頑張っても165pであるから自然に見上げる形になる。
髪も短くなく長くもなく、爽やかな印象を受け易い。
そんな奴が、一体何故麻真と一緒に居るのかというと…遡ること数時間。
ちょうど今日の休み時間の時、麻真は人伝に裏門に来るよう言われた。
嫌な予感しかせず、あぁコレは喧嘩を売られるのかな…と麻真は思っていたのだが、先程の言葉と照れた顔で推測が違っていたのだと確信した。
それに目の前の男は、見た目こそ一人前の大人に見えるも、制服のバッチからして麻真より年下である事が判明した。
「…何で」
人が通らない裏門は静かで、麻真の声が一層響いて聞こえた。
「好き…なんです」
返ってきたそのあまりにも単純な答えに、麻真は呆れ深く溜め息を吐いた。
「…俺、男だよ」
「っでも先輩、前付き合ってたのだって男ですよね…?」
「…………っ」
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