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君の恋人




次の日の朝。拓と真剣に向かい合おうと思い、僕は拓の家の前で本人が出てくるのを待っていた。

今日こそはちゃんと言うんだ。...ちゃんと。

しばらく待った後後ろの方でガチャ、と扉が開く音が聞こえた。

「 拓...」

 振り向けば視界いっぱいに入る愛しい人。

 朝から拓の姿を見れたというだけで僕の心の中が暖かくなっていくのがわかった。

 スポーツをしていることによって、スッと
締まった細身の体に、キリッとした形の良い目元に眉。

爽やかで格好良くて...僕の恋人は本当完璧だな、と改めて思い、そして惚れなおす。


 そんな拓の悩みは一体何なんだろうか。
僕は聞かなければ。
僕は拓の恋人なんだから...。


「拓、話しをしよう。ちゃんと話し合おう」


そういいながら拓に近づけば、僕の存在に気づき足を止めた拓。

そんな拓の元へ一歩また一歩と近づく。


 なのに、拓は近づく僕に向かって酷いことを言ってきた。

 なんで...なんでそんなことをいうの?
最近イライラしてるからって...酷いよ、拓。


 ―


 ――


 ―――


「お前、誰だよ」


拓は僕に向かってそう言った。

そんなこと言わないでよ。僕にむかって、

「何だよお前...もしかして、あのプレゼントとか手紙...メールは...」

あぁ、そうだよ。
全部僕の拓への愛を形にしたもの。
でも、そんなこと当然の行為だよね。


 だって僕は...


 僕は君の恋人(ストーカー)なんだから。

青くなる君に僕はとっておきの笑みを浮かべた。


fin.

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あきゅろす。
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