それは幸福 6 やっぱり千晶ここまで来てたんですね!それなら家まで来てくれればよかったのに、どうして...」 「さぁ、それは俺もわからないけど。でも結局今日学校で返してもらったんでしょ?それならいいじゃん」 「う...ん、まぁ...」 翌日、いつものように食事を終えた春臣と誠太は車の中で談笑をしていた。そして帰り際話題となったのは昨日の千晶についてだった。誠太が言うには昨日、千晶は同じ委員会の生徒たちとファミレスで過ごした帰り、誠太の家を通りがかるついでに返し忘れていたCDを渡そうとしていたらしかった。 しかし千晶は結局家を訪れることはなく、今日学校で渡してきたと言っていた。 「気にしてもしょうがないんじゃない?本人に聞けばはっきりすると思うけど、それができないならこれ以上無駄に頭を働かせるのはやめることだね」 「...そうですね。千晶のことだから何かあればはっきり言ってくれそうですし...春臣君の言う通り考えるのはやめます」 「そうそう、悩むくらいなら楽しいこと考えて過ごした方がいいよ。家にも到着、気を付けて帰って...って、誠太?」 いつものように家の前で車を止めるがなぜか誠太は俯き、そこから動こうとはしなかった。 「千晶は春臣君と一緒に帰りたかったんですかね...だから春臣君の姿を見つけて、本来の目的も忘れて春臣君の下に...」 「もう考えるのはやめたんじゃないの?」 「...ッ、でも、俺...」 「千晶、俺と誠太がキスしてたところ見てたんだって。だからいてもたってもいられなくて誠太が戻ったのを確認してから俺のところに来たんだよ」 「えっ...!?千晶見て...っ、でも、今日いつも通りで、」 「そりゃ言えるわけないんじゃない?親友のキス現場なんて。しかも相手は男で俺。まぁ、誠太は気にしなくていいと思うよ、あいつはさっき誠太も言ってたけど何か思うところがあればはっきり言うやつだから。それに誠太が気にしすぎてもう俺とキスしてくれなくなったら嫌だし」 ニコリとほほ笑めば一気に誠太は顔を真っ赤に染めた。そんな姿が可愛らしくてつい揶揄いたくもなってしまう。 「本当はキス以上のこともしたいんだけどね」 「...っ、」 耳元でそう囁けば誠太の方はびくりと小さく動いた。 「でもそれは誠太に嫌がられそうだからしないよ、安心して。それじゃあここでお別れ。また今度連絡するね」 そういいキスも何もしないままさよならを告げたのだが... 「...春臣君なら、嫌じゃ、ない」 「え...っ、」 「キスも...キス以上のことも、したい」 俯いたまま、誠太はその小さな体を叱咤し声を振り絞ってそう言った。 そして上気した頬をこちらに向け、上目遣いでこちらを見てきた。 それに対し、春臣はあの加虐心をおびた目で笑んだ。 「ここ、俺が使ってる仮眠室なんだ。仕事が忙しくて寝不足の時はいつもここで寝てる」 夜も遅く。2人がやってきたのは春臣の事務所の横にある一室だった。スケジュールが多忙ということもあり体調面を心配した社長が特別待遇で空き部屋だった一室を春臣専用の仮眠室として提供してくれたのだ。 「鍵持ってるのは俺と社長とマネージャーだけ。社長とマネージャーがここに来ることはないから...誰も入ってくる心配はないよ」 「...っ、はい」 「はははっ、緊張してる?リラックスしてよ...それとも、」 「うわっ...は、春臣君」 「緊張する暇もないくらい何も考えられなくした方がいい?」 トン、とベッドに座っていた誠太の肩を押し、上に跨って覆い被さると顔を近づけて唇を重ねた。初めは重ねるだけだったそれも次第に深いものとなり、2人の息遣いは荒くなる。 そして誠太がキスに夢中になっている隙に服を脱がしていった。自分よりも小さく華奢なその体は昨日見た千晶の体と似ていたが、昨日とは違い、春臣のそこは熱く昂っていた。 例えるならば大切に育てた存在を汚してしまう様な快感。この時、初めて春臣は自身の性癖を知った。自分は小児愛者などではない。ただの快楽主義者だ。 露わになった胸の突起を舐めれば誠太は小さく喘いだ。そして甘噛みなどをし、僅かな痛みを与えてから丹念に舐めあげれば先程よりも気持ちよさげに喘ぎ、無意識なのか体を動かして乳首を春臣に押し付けてさえくる。 「ここ、気持ちいいの?」 「ぅ...あっ、気持ち...い、」 ちゅくちゅくと、わざと音を立てて吸い、噛んでは苛めて遊べばいつしかそこはぷっくりと腫れて赤く色づいた。 そんな自分の乳首を目の当たりにして更に誠太は恥ずかしげに手で顔を覆った。 もっと苛めて、快楽を与えたい。汚して汚して汚して、自分の欲望を早くぶつけてしまいたい。 春臣の欲求は強くなるばかりであった。 しかしゆっくりと焦らずに誠太のズボンと下着を脱がしていく。恐怖心は与えない。 与えるのは快楽のみだから。 「ここも、反応してるね」 誠太のそこは既に反応して、先走りを零れさせていた。小さく未熟なそこはぴくぴくと動き芯を持ち始める。 「あっああッ、だめ、春臣君、そんなところ舐めちゃ...ッ、ひっ、ああッ」 春臣は躊躇することなく口の中でそれを包んだ。唇で裏筋を上下に擦り、舌で先端を抉る。溢れてくる先走りは吸い、口での奉仕を続けた。そして誠太が油断してる隙に... 「えっ、あ...何、おしりになんか...入って、」 「大丈夫。ちゃんとローションたっぷりつけたから。ここを慣らして俺のを挿れるんだよ」 「そ、そんなところに...はいんなぃ...ああっ、ん、」 「痛くはしないから、安心して。時間かけてゆっくり解してあげるから力を抜いて、その方が楽だよ」 それだけ言うと春臣は再び口腔で誠太の性器を包み込み、上下に扱いた。同時に指一本で誠太の中も犯し始める。ローションのすべりがあるおかげで指はスムーズに動くことができ、指を動かす度に情事を思わせる水音が響いた。 「んっんっん゛ん...ぅあっ、ああ、ぅ...そこ、へん...変、だよぉ、」 「ここが誠太のいいところね」 ある一か所を擦りあげた時、今までにないほど誠太は艶めいた声を出した。そして快感から逃げるように腰を引こうとするが、春臣はそれを追い立てるようにして責め立てた。 そこを突けば突くほど、性器は硬さを増し爪で抉れば悲鳴とともに大量の先走りが溢れ出した。 それを確認すると次の瞬間には指を一気に2本増やし、3本で犯し始める。しかし、誠太の蠢くそこは3本の指をすんなりと飲み込み、きゅうきゅうと締め付けた。 性器を甘噛みすればその締め付けは強くなり、音がなるほど激しく口を上下させれば蕾はひくひくと動いて春臣の指に吸い付いて離れなかった。 「あっあっあ、はる...おみく...ん゛んっあッ、」 3本の指を突き入れ、律動を送ればよほど気持ちがいいのか誠太はヘコヘコと腰を揺らし性器を春臣の口腔に擦りつけるようにしてきた。 「腰動いてるよ...こんなに後ろで感じられるなんてすごいね」 性器から口を離し、そう言えば嫌々と誠太は首を横に振った。 あの誠太がここまで乱れるとは想像もしていなかった春臣は興奮で頬を上気させ、下衣を脱ぎ勃ち上がり窮屈になっていたそこを解放させた。触れてもいないそこは既に完全に勃ちあがり天を向いて先走りでギラついていた。 「ここ、挿れてもいい、?」 グイっと誠太の華奢な太腿を掴むと開脚させ尻の蕾に自身の性器を擦りつける。 先端を僅かに埋めては穴の縁をなぞるように刺激してやれば蕾は面白いくらいにヒクついた。 「...れて、...春臣君の挿れて...っ、あ、あ゛あッ、あつ、ぃ...ッ、」 「ちから、抜いてっ、ゆっくり息...吐いて、そう...ゆっくり、」 蕾の皴を伸ばしてギチギチとなるそこへ熱い肉棒を埋め込んでいく。そしてカリの部分が入り、一気に突き上げた瞬間...――――― 「ひっ、あああああッ、」 ちょうど前立腺を擦りあげてしまったのか、強い快感に堪らず誠太の性器からは勢いよく白濁が飛び出した。 「だめっ、今イってるから、動かしちゃ...や、あああっ、あっあっん゛んッ、」 イったばかりの体を責め立てるように律動を送れば春臣の腰の動きに合わせて揺れる誠太のものからぴゅっぴゅっ、と精子が飛び出る。それは誠太の顔にまで届き端正なその顔は自身の白濁で汚れていく。 「誠太の中、気持ちいいよ...熱くて、俺のを凄く締め付けてくる」 指では届かなかった場所も春臣のもので犯していく。ローションを足して、ギリギリまで抜いては奥まで犯すようなゆっくりとした深い突き挿れをする。そうして中を犯される感覚に慣れてもらった。それを何度も何度も行えば次第に苦痛も減ってきたのか、誠太の口からは指で犯していた時のような艶めいた喘ぎ声だけが出るようになっていた。 初めてでこれだけ感じることができている誠太の体がやけにいやらしく見えた。腰を打ち付けるたびに小さく華奢なその肢体はびくつき、必死に堪えようとしている。 ―もっと...もっと壊したい。息もできなくなるほど激しく。 性行為をしていてこんなに興奮したのは初めてだった。もっともっと長く犯していたい、そう思った。 そして遂に春臣は欲望のままに腰を打ち付けた。両足を掴み、胸につきそうなほど深く曲げると自身の体重もかかるほど誠太の上に覆い被さり奥深くまで中を犯す。 「あっあっあっあっひ、ああッ、激し...あっああぅッ、」 熱く、かたいそれで誠太の前立腺をゴリゴリと音が鳴りそうなほど強く抉りながら、激しいほどに上下に揺すれば誠太は悲鳴じみた喘ぎ声をこぼす。誠太のものは既に固く反りあがり自身の腹と春臣の腹で挟まれ、律動に合わせて上下に擦りあげられていた。 誠太は前と後ろからの強すぎる快感に涙をこぼし、口の端からはだ液を零れさせる。 「また、イっちゃ...あっあっあっ、ん゛んっ、んっ...ひっ、あああああッ」 穴の窄まりが春臣の先走りで泡立ち、ぐちゅぐちゅと水音たつほどに...狂ったように腰を打ち付け、パンパンと肉を打つ音を響かせていれば誠太は2度目の絶頂をむかえた。 「いやぁっ、やめッ、あっあっあっあっあっ、ひっ、...あっあっあ゛ああッ、でちゃ...止まらないよぉ、」 イったばかりの敏感な体を容赦なく揺らし、逃げる腰を掴んで前立腺をゴリゴリと抉り続ければ誠太はあまりの快感に尿を漏らし始めた。勢いよく出るそれは止まることなく春臣の律動と共に勢いが変わる。突き挿れれば強くなる勢いは春臣の腹と胸を汚していく。 「っ、く...ぅ、」 それでも誠太の体を容赦なく春臣は揺さぶり続け、未だに逃げる腰を掴みひときわ強く打ち付けるとそのまま奥で熱い精子を迸らせた。 「あっ...んっ、んっ...あぁッ、」 全てを奥に出し切るように、腰を掴んだまま深く何度か突き上げ、精子を注ぎ込む。その度に誠太の体は震え、性器は上下に揺れた。 [*前へ] [戻る] |