徳川の陣
才蔵が徳川を裏切り豊臣の将真田幸村についた頃。
誰もが寝静まる丑三つ時、徳川方と敵対関係にある真田軍に雇われた霧隠才蔵はダチ公の牙狗と徳川の陣に忍び込んでいた。
「(…というか堂々と兵卒に扮したはいいが)」
才蔵、数分前に兵卒何某の身ぐるみを剥ぎ堂々と化けていた。
「(牙狗…いい加減それ外せ。バレるだろうが)」
牙狗、愛用の仮面を外さない(兜かぶってるのに)
「(もう少しで猿飛と落ち合うんだがどうしたものか…)」
ツンツン。
「…なんだ」
『暑いしこれ(仮面)取っていいですかね?』
「(何!!)ウンウン、いいから早くとりな」
ちょっとワクワク(下見たことない)
ツンツン。
「(今いいとこなのに…)猿飛か(ヒソヒソ)」
「やっほ(ヒソヒソ)」
ガパッ
「……………」
『どうしました?』
「うん、予想はしていたよ牙狗君」
「…行こっか才蔵くん」
「?」
続く。
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