☆ササメモリアル☆
■華桜日記/戒編(学パロ)■

■麗姫が今後の生徒会活動に役立てるためとか言って日記を書くことを進めているので俺も書いている。
といっても紙に残すと誰かに見られる可能性があるのでパソコン越しにそれとにらめっこして書いているのだが。

今日はカセンに悪い事をしてしまった・・・・
別に何かしようとしたりやましい気持ちがあったりして二人きりになりたいわけじゃなかった。
只いつも何かを思いつめるような風貌で華奢な身体で男装をしているのが気になっていた。

抱きしめたのはとっさに泣き出したアイツをなだめたかったからだ。
それが逆効果だったらしい・・・

「お前なんか・・・・・嫌いだ・・・・!!!!!!!!!」
そう言って叩かれて。それで俺は我に返った。

そして・・・・・やっぱり俺は・・・”カセン”が好きだと言うことに改めて気が付いた。
前々から気になっていて薄々自分の感情には気づいていた。
だが同じく生徒会役員という事でそれは気づかないフリをしていた。

落としたシャーペンは今日の帰りに麗姫がカセンに渡したらしい。
その時はもう昼間の泣き顔も無く少し暗い面影を見せながらもそれを受け取ったそうだ。

・・・・どこか他にアイツの辛さのはけ口があるのだろうか。
ソレがアイツの飼い主。この高校の校長じゃないかと思うと腹が立つ。

元々生徒会に入ったのはその好調の独裁風な校風が気に入らなかったからだ。理事長の娘。麗姫の登場でそれは随分和らいだが。俺はあまりあの人のことは好きではない。

カセンはそこから来たスパイ。・・・・・・・来る前からその情報は入っていた。
でもそれがあんなか細い”女の子”だとは思ってはいなかった。

「お前は・・・”女の子”なんだぞ。”カセン”」
・・・・それを画面に打ち込んで俺はどうする気なんだろう。

それでも・・・・・・普通に女子の格好をしてもきっと似合うだろうと思う。そしてその姿で楽しい高校生活を送ってもらいたいと思う。しかし。彼女が今の姿のまま・・・誰かにその秘密を知られて何か遭ったときの事を考えると不安で仕方ない。・・上から俺は3年。彼女は2年。俺達会長/副会長が卒業したその後は彼女が生徒会を牛耳る事になるのだろうか。・・・・校長の命令で。

俺はソレがなんだか腹が立って仕方ない。自分がどうしたいのかは分からないが”今”の不安定なアイツは見ていてとても心が痛い。”女の子”なだからそれらしい楽しい学生生活を送ってもらいたい。

いつも額に皺を寄せて・・・・似合わない男性制服を着て・・・・・・・

ソレが見ていて辛くて仕方が無い。もしアイツが今の自分をやめて”普通の女の子”に戻るなら・・俺はソレを喜んで手伝いたいし何か辛いものを背負っているのなら護りたいとそう思う。

これは俺のエゴで傲慢なわがままだろうか。
わからないけれども”護りたい”とそう思っている・・・・

早乙女戒

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