☆ササメモリアル☆
■追跡:サイドKA(学パロ)■

■”オイ!笹目和美が他の男に連れ攫われた!今すぐいつもの公園に来い!!!

そのメールは神風鳳太からのモノだった。
それに雉鷹とカセンは驚いた。

そして公園へとすぐさま向かう。
先日の公演会”人魚姫”の舞台にて笹目和美は誘拐事件にあった。
それは社会に不満を持った若者の無計画な学院脅迫。からの放火未遂事件。
脅迫状は前々から送られていたようだったが誘拐と放火は未遂で終わった。

そして警察沙汰になることもなく。無事に終わったと思っていたのだが・・・・・・・・・・・・


雉鷹はすぐさま公園へと駆け出した。何でコイツが自分のアドレスを知っているのか疑問に思う余裕すら無かった。いつの間にか自分はそれだけ彼女の事を想うようになっていたらしい。
しかしそれも彼女の最後の告白でお互い片思いとして終わる事となる。

「部長の事が好きでした」そう言って最後まで舞台で演技を終わらせた彼女にまた何かあったのか・・・・・そう思い急いで公園に行くと見知らぬショートカットの女性と出会った。

「あんた・・・誰よ・・・!!!」
カセンがそう言うと「お前こそ誰だ・・・・!」と返す雉鷹。お互い面識は無いが別方向から互いに同じ場所に現れて驚きを隠せない様子だった。

そこに・・・・「オイ・・・・・さっさと車に乗れ・・・!笹目和美を追いかけるぞ!!!」
と黒の大きな車に乗った鳳太が現れた。それに顔を合わせる二人

「あんたも笹目先輩も・・・・」「お前も笹目を知っているのか・・・・?」
バチバチといらぬ花火が飛びそうだったがメールの内容が気になった二人はすぐさま車に駆け込んだ。



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「やっと今日の宿につきましたわね・・・・」
時刻は4時を回ったところ。都を離れて暫くしてやっと本日の旅館に付いた。
小民家風だが敷地の広い中々の宿である。

そして宿賃は麗姫のはからいで彼女がはらうことになった。

「ありがとうございます。華桜さん・・・」
そういう笹目に「こちらこそ・・・舞台演技素敵でしたわ。」と握手を交わす麗姫。

「さでさではやく部屋に行って笹目の舞台を見んべ」
そういう笹目のお婆さんに「そうですね。」と答える蘭姫。
この宿は犬の宿泊もOKな場所なので部屋まで一緒に連れて行くことが出来た。

「よし・・・んじゃ俺も・・・!」
そう言って付いていこうとするダイナに「何勝手に女子部屋に入ろうとしてんだよ・・・!」
とその首元を引っ張る戒

「おいおい俺はその”人魚姫”の舞台とやらを楽しみにここまできたんだぞ・・・!!!」

”人魚姫の聖地”のことはそっちのけである。
どうやらそこは山奥の洞窟の中らしいので今日はこの宿で一泊してそれからまた朝に出かけることになる。

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「なんだ・・・笹目先輩が攫われたっていうか急いでやってきたらただの家族旅行じゃない。」
そう言って遠巻きにそれを見つめるカセン

「いや!!!!!!他にも男がいるんだ!!只の家族旅行で済むわけ無いだろ・・・!!!」

「うるさい・・・!!」
本を開きつつロビーに座って少々苛立ちを隠せない雉鷹。
笹目が気になってきたものの。数日前。いや事件の翌日と言ってもいいだろう。同じカトリック科の女生徒に痛いところを色々つかれ。自分の軽率な行動で勇気ある少女の居場所を奪ってしまったことを少し悔やんでいた。そんな時に来たメール・・・まさかこんな茶番劇につき合わされるとは・・・・・

そう思いながらも何故か自分の名前で宿を取る事になった。
幸い空き部屋がいくつかあったのでせっかくなので室内露天風呂の着いたものにしたのだが・・・・・・・
「ちょっと・・・私も同じ部屋なわけ・・・!???」カセンが驚いてそう言った。
ちなみに宿代は鳳太もちである。だが

「安心しろ。俺は笹目和美にしか興味は無い」
そう言う鳳太に
「神の目の元に誓って俺は何もしない・・・・」そう返す雉鷹。
どちらも結局は笹目しか見てないのである。

「・・・・・・・・私・・・・野宿でもいいからどっか他に泊まる事にする・・・・・・」

カセンがそういうと。雉鷹は”はぁ”とため息を一つつくともう一部屋宿を借りる事にした。
もちろんそれも室内露天風呂付きのもの。・・・間違っても大浴場で彼女らと鉢合わせするわけにはいかない・・・・・心配してついてきた手前どんな顔をして鉢合わせればいいのか分からずそういうことになったのだが。もちろん部屋代は鳳太持ちである。

「それにしても笹目先輩は何で今日はこの宿に止まるんだろう・・・・・・」
そう言って足早に自分の部屋へと向かうカセン。

「さぁな・・・」と返す雉鷹は内心色々思いつめていた。
一晩とはいえまさかこのバカ男・・・もとい自称笹目の許婚と同じ部屋で夜を過ごす事になるとは・・・・
しかも風呂も一緒にはならないだろうが見られる可能性もある。また逆もしかり。

それに大きなため息をつくとそれぞれ自分の部屋へと入っていった。

そして・・・先日生徒会の二人が身柄を引き取ったその男が自殺したというニュースが新聞に上がるのはその翌日の出来事である。”事件”の事は明かされることは無かった随分と暴れて発狂死した事が異常だったということで小さくだが新聞に載った。

だがソレを彼女達が知るのは後々の事である。今はそれぞれ旅を楽しむ事だろう

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