■「え・・あのバカ男が桜聖学院に転校したの・・・・!????」 カセンの声で俺は目が覚める。 「・・・・ええ。・・・・・・・ここにとどめて抑えておくつもりでしたが逃げられましたわ・・・・」 麗姫の声がする。 「ん・・・・あぁ・・・・・」 俺が伏せた腕から顔を伸ばすと生徒会会長の麗姫とカセンが向かい合わせに机に座っていた。 行儀悪い・・・・というか丈のが無い麗姫はともかく短いスカートのカセンは見えるだろ・・・・・・ 色々と・・・・・・・。 そんな事を寝ぼけ眼で思いながら二人の様子を見つめる俺。 「あら、戒。やっと起きましたの?」 麗姫がこっちを向いた。口元にはたたんだ扇子を当てている。 ココは生徒会役員室。確か昼飯をココに食べに来た俺は”大事な話がある・・”ということで麗姫がカセンを連れて来たのを横目で眺め。そしてそのまま眠りに付いたらしい。 その間で”本題”が繰り広げられていた。 と。そこに 「はーはっはっ!久しぶりだな・・・!!!!!!」 見知った赤毛の男が現れる。 「あ・・・・バカ男・・・!!!!!!!」「役不足・・・!!!」 女生徒2名がそれぞれのあだ名で呼ぶ。 あだ名というにはかなり酷いものがあるが・・・・・・ だがそれすら気にせず現れたソレは確かに桜聖学院の高等部。しかもカトリック科の制服を着ていた。 「あんたよく中途採用されたわね・・・・・」年下・・・にも関らずずけずけといい始めるカセン。 それから「大事な書記が居なくなってしまって少々困ってましたのよ」と扇子を広げて嘘泣きする麗姫。 それに「うるさい!うるさい!うるさーい・・・!!!!!!!」 ”俺は笹目和美に会うべくいや自分を覚えてもらうべく・・・桜聖学院に入ったんだー・・・!!!” という大声が聞こえてきた。正直耳障りだ。 戒がそう思っていると「ってことはあんた。会ったのはいいけど”誰?”とかいわれたわけ?」 とカセンがソレに突っ込んだ。 「・・・っ・・!!!うるさい・・・俺は・・・///!!!」 どうやら図星のようである。 なにやら俺と麗姫が心配したほど彼女の中で奴は負担になってはいないようだ。 よかった・・・・そう思って戒はまた眠りに付く。 そんなある日の昼下がり・・・・ 授業はどうした生徒会・・・・<中の人の声 ■END■ [*前へ][次へ#] [戻る] |