☆ササメモリアル☆
■華桜日記/カセン編(学パロ)■

こんばんわ。厳武様。ご機嫌のほうはいかがでしょうか。
私の証明写真(アイコン)が出来たという事で。厳武様への報告を兼ねてレポートの練習をしたいと思います。

私は携帯派なので打つのが少々遅くなるかもしれませんが今度から厳武様へのご報告はこの写真を使わせていただこうと思います。
少しでも私のことを思い出してその曇った表情が少しでも緩んでくださる事をそうお祈りいたします。

そんなわけで今日の昼休み、校長室が見える校舎の屋上で1人コンビニ弁当をつついていたら”アイツ”が現れました・・・・

”早乙女戒”。・・・・・・・生徒会の副会長です。
アイツは副会長なのにも関らずしかも一部にファンが居て毎日お弁当の差し入れなんかももらってるにもかかわらず・・それを早弁してそれから学食で人気の高い焼きそばパンの強奪戦争に参加して・・・・・・その戦利品を持って私の元にやってきました。

わたしは慌てて校長室に向けた視線をそちらにむけると。奴はいきなり隣に座り込んできました。
そして焼きそばパンをぺろりと一瞬で頬張り済ませると、今度は生徒会長。華桜麗姫の作ったという弁当を取り出しました・・・・・・

なんという豪華なお弁当でしょう。さすが理事長宅の娘。・・・・・それに驚いていると「お前も食べるか?」と聞かれたので毒でも入ってるんじゃないかと思って首を振ると奴は私のコンビニ弁当を奪い取るとその大きな重箱の一つを私に渡してきました・・・・・・しかも・・・

「あ・・・待て・・・その割り箸は・・・・!!!!!!!」

間接になってしまう・・・//!!!!!!!!そう思った瞬間にはもう手遅れでした。
奴はソレもすぐさまぺろりとたいらげると次は大きな重箱のお弁当へと箸を伸ばしました。

・・・とりあえず箸を返して欲しかったのだがまたそれを使うのは間接に・・・・いや、どうして私は生徒会長のお弁当に手を出そうと思ったのか・・・・・。

しかし目の前でそのお弁当を美味しそうに食べるその顔を見ていると私もソレを我慢せずにはいられない・・・・・・・。

奴から重箱の付属の箸を奪い取ると私はおそるおそる一口ソレを口にした。

・・・・・・・・”これが・・・・・愛妻弁当という物なのだろうか・・・・・・”
思わずあの生徒会長。華桜麗姫と目の前のこの男の恋愛風景を妄想してしまった・・・・・


”美味しい・・・”正直にそう思った。だけれど・・・私は。任務のためにあの生徒会長から”コイツ”を奪うと決めたんだった・・・・!!!!


「明日は・・・・・私が弁当をつくってやる・・・!!」
何に敵意をむき出しにしているのかは分かりませんが私はついそう言って放課後いつもは行かないスーパーの方へと食材を買いにでかけてしまいました。
そこでそれが日課なのか野菜コーナーを覗いている小さな人影を見てしまいました。

早乙女蘭姫。アイツの親戚の中学生。

それが・・・
「うーん・・・・・今日は”餃子”にしよう・・・・」
とその材料を買っていたので私もソレを真似して餃子を作ることにした・・・・・・・

もちろん中にはたっぷり下剤を・・・・・・・

入れはしないけれども何故か出来上がったはずの餃子は黒い炭の塊になってしまいました。

厳武様。私には料理の才能は無いのでしょうか。
もしそれが叶うなら私は厳武様にその手ほどきを頂きたい・・・・・・・・。

カセン・F・フィルフォーレ

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あきゅろす。
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