:「そういえば。”カセンさん”の一代目の方に当たる”ルーツ”に成った”女性”ってどんな方だったんですか?”」 :「”さぁ?”私は知らないけど”興味ないし・・・只・・・・”」 その後の”司郎”に当たる人はどうなったんだろう・・・・ ”なんとなくソレが気になった・・・・・”そのまま”その生涯を終えることになったのだろうか・・・・” 「少しだけ見に行こうか?」 「へ・・・・?」 と、取り出したのは”紅牙”の”リミッター”「”コレをドールにセットして・・・と・・・・”」そのブレスレットを”彼につけると” 「”じゃぁその世界へレッツゴー・・・!!!!!!”」 彼女は思い切り”次元の穴”へと飛び込んだ「”え・・ちょ・・・何でこんなところにこんなものが・・・・!??????”」 それはさて置き”舞台”は”大航海時代”姫と”従者”の”結ばれぬ恋の物語”のその場所へと舞台を移すことになるのであった。 ■†萩原 カセン’S”【ORIGINAL】/『姫の護衛とセイレーン』”†■ 「・・・と・・・!!!!!」「”わ・・・!!!!”」降り立った舞台は丁度その場所、次の”戦地”へと向かう真木が”ヒロイン”に告白する”その瞬間”。 「”次の戦争で・・また暫く俺は傍を離れます・・・・”」眉を潜めて目の前の”愛しい姫君”に迫る男性。 次の”戦争”は・・・”遠い敵地”船での”航海”の後、暫くしたその”場所”へと”左遷”のごとく駆り出された”そこできっと俺は・・・” 「”間にあなたは他の王子との婚姻が決まるんですね・・・・”」”きっとこの国に居たら”俺”は”貴方を守れない、もう”その親密で密かな優しかったその”関係”が バレてしまうから・・・・”だから・・・・”きっと俺はこの国に帰ることもできないだろう”骨を埋める事もなく”彼女”もまた”この国を去り・・” それでも”愛しい彼女を護るため”自分はこの場を離れる”できれば連れて行きたかったいや一緒に”逃避行”したかった。でも”彼女は国から愛される”暖かい存在。 ”国民に愛され優しく育まれたその存在を俺が奪うわけには行かない”自分が生まれついての”対等”な”存在”になれなかった事が悔しかった。 それでも・・・・・「”姫・・”」”別れ際”に最後の”口付け”を交わし”俺はそのまま”その場を離れた。 直後・・・・・「”・・・!?????”」光る鉱石「”・・・・!??????”」 そして・・・「”貴方は・・・・・!?????”」目の前に現れた”自分に瓜二つの顔をしたその存在” 「”安心して・・・あんたの”恋人”は”あたしが守ってあげるから・・・・・!!!”」 ”そう言って”微笑む”彼女”に出会うことの無かったその存在の”反発”か”姫はそのまま気を失った。 「”ドール・・・!!”」クィっと彼女が指差すと「”あいつだったらもう眠ったぜ・・・・”」その”身体”を奪ったのか”紅牙”がバサリと草むらから顔を出した。 「”あら・・・”アンタ”の方が出ちゃったの?・・・まぁいいわ。とりあえず”彼女”をベッドに連れてってあげて?”」 そう言って”彼女”を”紅牙”に預けると「”この結婚・・・あたしのためにも成功して貰わないと困るけど・・・”司郎”の生涯を少しだけ、変えてやろうじゃないの!!”」 そして彼女は”何かを”取り出しそこに”何かを書き加えた”、それは”誰かさんの”一代目”生前年表。完全に”パラレル世界”に”慣れた”彼女は思い切り 誰かさんの”管理権限”を奪った上で好き勝手”過去”を変えることにした・・・・・「”司郎召喚!!!!!!”」カッ・・・!!!!!!! 大きな光の柱が神々しく輝いた 「”ん・・・・・?え・・・・・?アレは・・・・・・・?”」 丁度”先の縁談の話で”国の祭司”として”来ていた”宇津美清司郎はぼんやりとその光に目を見開いて見つめていた。どうやら”歴史”が変わる瞬間に出会ったようだ。 この世界では”時々そういう”不思議な”出来事が起こったりする”後に呼ばれる”ESP”や”超常能力”と”言われる”ソレに当たるモノだが、”この国には”魔法が使える神官”でも 居るのだろうか・・・”確かにこの国の姫は特異な体質の美しい姫君だとお聞きしたが・・・”まだ”顔すら拝んだことの無い”その”姫君”の能力だろうか・・・・・。 ”その美しく愛された姫君”を近々”同盟国”との”条約”として”王の妃として迎え入れる”その約束の取引に来ていたのだが・・・・。 「”どうしたんですか?神官様?”」巫女を務める”もう一人”の付き人が不思議そうにソレを見つめていた。 「”いや。何でもないよ”夕霧””」そう言って彼女もまた”特異の能力”を持つ”神の巫女”能力自体は低い”プレコグ”だがその能力を”買われ”自分の跡継ぎとして引き取った。 それがどうやら”何かあったのだろうか?”と”不思議そうに”こちらを見つめている。・・・ということは”この現象”はそれほど”後世”にまで残る”変化”ではないのだろう。 不思議な光の柱への”興味は”少しだけあったがそれはそのまま置いておき、”先の縁談”の取次ぎを”王”とお話することにした。 この国の王様はもともとかなりの良質的な陛下で”気立てもよく”国柄もいい。前々から”自国”の”王”との”同盟”をどうしても結ばせたかった。”小国家”の”中立国”で”権力”には 恵まれないものの”能力者”に恵まれた自国には”必要な”恵まれた存在と強力な”武国”どちらかといえば”国益や規模はこちら側のほうが小さいがそれでも”なかなかのやり手”で ”人柄のいい王子”の”華”としてどうしても”嫁がせたかった”・・・・きっと”あの方も喜ぶでしょう”。”彼の名前”は後”現世”に”当たる名前”として例えた所の。”早乙女英治”その”人”。 その”男”の”前世””にあたる”ルーツ”の”気立てのよい”さえない”青年”。それが”その後”現代で起こる”事件”を ”支配する”人間になるのは”それはまた別の話”とにかく彼女は”彼の元へと縁談が決まりその後暫く嫁ぐことが決まっていた”。”国柄も本名も本来は違う”だがあえて”ルーツ”に当たるその存在に 今の現代の”彼らの名前”を当てはめて”今回のお話は””前世編”へと繋がるのであった、”舞台”は”大航海時代”。”戦地に向かう軍の船”へと移動する。 目が覚めると”真木司郎は”見知らぬ”船のベッドで”寝ていた”。「”・・・・!?????”」場所は”カタストロフィ号”とは全く違うそれでも”豪華絢爛”に飾られた その”船の一室”「”・・・Hi(ハイ)!司郎・・・!”」馴染みのある声にそう呼ばれ顔を上げると誰だか”分からぬ男性”を肩に掲げた”自身の彼女”とその後ろに少々苛立ちを感じながらも 見慣れたどこぞのテレパスがすまなそうにこちらを見ていた。 「”・・・・カセン・・・・・・”」起き上がった真木がすぐさま口を開く。「”その男は・・・・?”」不機嫌そうに”ヒラヒラ”と手を振る彼女の片側に担がれた男を睨み付けた。 「”司郎の前世。”」”平然”とニコニコ笑う彼女に「”は・・・・・・?”」スーツ姿で”その時代に召喚”された真木は”意味が分からない”とばかりに声を上げた。 「”とりあえずそれなりの剣士で高官みたいなんだけど”夜食”に”毒”が入ってたみたいで、ちょっと”部下”をのした後で入れ替わって事情を話そうとしたら暴れられそうになったからそのまま思い切り気絶させちゃった♪”」 瞬時に”ハイキック”で”綺麗”にしとめ上げた後。”気絶させた彼”を片手に”てへへ”と笑う彼女にとりあえず”意味が分からない”何故”俺の前世”しかも”上質な剣士姿の軍服を着たその男が部下に毒殺されなきゃならんのだ”それ以前に 「”なんで毒だって分かったんだ・・・・・・・?”」真っ先にその疑問を問い質した。 そういうと「”舐めた♪”」ニコニコと”笑顔で返され”「”大丈夫か!!!!!!!!身体に何か支障は無いか!?????”」さすがにそれに驚いたのか真木が慌てて彼女に詰め寄る。 抱きかかえてとりあえず”熱は無いかと”額に手を寄せようとしたものだから”抱えていたソレがずるりと落ちそうになった。 「”う・・・・・・ん・・・・・・っ?”」危ないとばかりに”ドール”に支えられ”意識を取り戻した男はいきなり剣を手に取り振りかざした” 「”まだいたか・・・!!!不逞の輩・・・!????????”」距離をとって剣を翳して臨戦態勢を取ろうとした瞬間”目の前”のその”端麗な容姿と表情”を見て驚いた 「”ひ・・・姫君・・・!??????”」”着衣”している”衣服”はかなり”違うものの”何度も”瞳の奥に描いて別れを偲んだその人物”、”それに・・・・”かなり”柄が悪いが自分にソックリな男が居る”。”それともう一人・・・!” 先ほどは”同行した”自軍”の”兵士”に見たことの無い”不振な男”が”兵士姿”で食事を持って来て『”誰だ・・・!????”』連れてきた兵の中には居なかったその男に”剣を向けて問い質そうとした瞬間”ドアの裏側から 現れた”黒い影”の”俊敏な”何かが男二人の隙間を縫って攻撃してきた。”かなり切れ者と思われる”体術び持ち主”先ほどは”いきなり後ろから現れた”その”影”にやられたが・・・”この顔”そしてその成り立ち”来ている服装”姿は違えど目の前に居るのは確かに”自分が愛して”確かに”最期”の別れをした ”姫君・・・・”それが・・・何故・・・・!???????”驚く男”に”カセン”は「”とりあえずあんた”別艦隊の上官から部下に食事に毒盛るよう2に使命が下されたみたいよ?”」 そう言って”机に置かれた”ソレを指差した。「”何だと・・・・まさか・・・・・!???”」自分は確かに”次の戦地で真っ先に殺されることだろう事は予測していたが・・・・・” 「”どうやらこの船の上官はあんたの事をこの先の”海賊船のたまり場”で船ごと沈めてトンズラを図る予定だったみたいね。”」”海賊達”と手を組んで”支援物資”と引き換えに ”お宝”を山分けする気だったみたい”はなから”戦地”に行く途中で”船は全滅”戦争も”最初から”相手国側の”罠”元々”海賊側”と手を組んだ男の”情報”に”都合悪く”姫と関係が出来て それが”バレかねない”状況だった”あんた”を殺すつもりで呼び出したみたい。 「”しかしそれでは・・・・!!!!!”」焦る男”それでは・・・・”次の戦争はどうなる・・・!??????””そう言う男に「”国ごと滅ぼせばいいじゃない・・・・・!!!”」 元々冷戦状態で”無血条約”を結びたがっていたその国だが”実際の裏側の膿はそうとう酷いモノだったらしい”元々”容姿端麗な”姫君”が目的で”自国の侵略”を考えた相手国側だったが スパイである”上官”からの”婚姻”の話を知り”無名の小国家”ながらにも”中立国”で”厄介な能力者”を誇る”その国を相手取る事を倦厭したらしく”上手くスパイを回収した上で 邪魔な”男”を”作戦前”に”始末した後”上手く物資と”その他金品”に”強欲的な”支配力を重ねて”海賊”と手を組んで今回の”作戦”を決めたらしい。”つまり”本来の”作戦には”邪魔な”その存在” その”厄介払い”が”作戦より”先に”彼の始末”へと”回ってきたようだ”下手に争いになれば相手は豪腕の”手馴れた剣士”ぁなりの”剣豪”として名を馳せた”彼”に通常戦闘で敵わない。 ”銃”を武器に携えても中々上手くはいかないだろう。”ソレだけ”今回の作戦には”姫のため”にと”密かな思いを寄せて”乗り込んだ”不屈の思念”が”彼”の”中心”をかたどっていた。 その”強気信念の聖剣士”、”ソレ”に”作戦”に気づかれる前にはなから”殺す”つもりで厄介払いの”命”を部下に出させたようだ。それが”密かな潜入中”、”紅牙のサイコメトリーとテレパスによりそれが判明したのだった。 ”内部事情はかなり酷い”だが”都合よく”その”膿だらけの汚い”高官”だらけが船に乗っているらしいそれに従う下級兵は可哀想だが” 「”知ってる?”セイレーン”世間を騒がす海賊船専門の”新義賊””」 「”・・・・?”セイレーン?””」”歌声とその魔性の美貌で船を惑わし沈ませるその伝説上の生き物”その”話ならば”聞いたことがあるが・・・・ 「”街の噂で聞いたわよこの所付近の隣国”界隈”で”極悪非道”を繰り続けた”海賊達やその船が船”が次々に襲われてその金品が近くの海岸や貧しい国家付近まるで”贈り物”とばかりに”浜”や”民家”に流れついたりしてるんだって”」 あの”国”は元々”あんた達のおかげであまり”そういう”ご利益には”恵まれなかった”らしいけど”上官達の間じゃ”海賊船が襲われるって事で結構”話題”になってるみたい。 「”しかも根を正せば”ESP”あんた達が言うところの”魔法(?)や神の業”を使う”能力者”達の”集まり”でどうやらこの辺の”航路”にも時々現れるらしいわよ。”」 「”・・・・?・・・・”それがどうしたというんだ・・・・・・?”」不思議そうにそういう男に「”あんたも仲間に入ったら?”」彼女がそう告げた。 「”・・何を・・・!!!!!!!私は・・・・!!!”」そう言ってもう一度剣を携えようとした男の身体を”紅牙”が”得意の”念動力で無理やり”止めた”。 「”姐さんには従っといた方がいいぜ・・・・・・、あんたがもし”本当に来世で結ばれたい思いがあるなら・・・・そうした方がいいと思うぜ”」 先程の”食事”を持ってきた”不審な男”「”な・・・何者だお前ら・・・・!!!?????”」なんらかの”能力”なのか”体が全く動かない。 ”強固なその能力”によって”体の支配”を奪われたその”男”。年は”20か24前後”かなり”若い”青年だろう、姫も”16〜18”くらいの”うら若き可憐な少女”だった。 「”若いわね・・・・”」”姫”によく似た”女性”にそう”ため息”を付かれ”目の前の自分の情けない姿に少し”失態とばかりに傷つく男。 本来なら”そういう能力”を持った輩は生まれながらに”神官”クラス”恵まれた神の子”として”国では大事に育ててきた。 ”姫君もその一人”王家に生まれた恵まれた存在”その”姫君”に”よく似た”存在に”冷めた目線で”見つめられて”男”は自分の”力の無さ”に少々自信を失いかけた。 だが”相手は能力者”普通に戦えば”自分のほうが上なはず・・・”だが・・・”本当に目の前”の”姫君達は・・・・・・・・?”そう思いもう一度伏せた瞳を”姫”に向かう。 正確には”姫”ではなく”それによく似た女性”それと”自分より少々年上と思われる黒い衣服のその男”それと”謎の能力で己の自由を奪われた”緑毛のその”青年”年は自分と似たくらいか。 そう思う”男”にこうも”してやられるとは”自分が”情けなく”感じたが”彼女達の話が本当なら・・・・”確かに”そうなら”この話”本来の愛する姫君”のためにも”そのまま”死ぬわけにもいかなければ そのままにしておく訳にもいかない・・・・だが・・・”本当に”目の前の”それによく似た”彼女達は・・・・・・?”「”ほ・・・本当に・・・”君達”は・・何者なんだ・・・!”」 身体は動かないが”口だけは何とか開いた”さすがに姫によく似たその女性に”剣”を向けるわけにはいかないが・・・”それが何らかの暴漢ならば”そのままにして置くわけにもいかないが・・・・。 そう言ってにらみつける彼。一瞬”自我”を失うかのように”傷ついたプライド”にどうやら”光を取り戻したようだ”その”まっすぐな視線に”カセンは満足気な”表情”を見せると、 「”そうね・・・簡単に言えば・・・・”来世の貴方のパートナー・・・・・?””」そう言って”ニコリ”と笑う女性に「”は・・・?”」姫に似た顔で”全く違う” それに”呆気”にとられたが・・・”ということは・・・・・”隣に居る”自分に似た柄の悪そうな男が・・・・”そう感じた途端に”耳まで”真っ赤に”反応して真っ赤に顔を染める彼”。 「”わ・・・・私はそんなに・・・・・”不良じみた”外見はしてないと思うが・・・・・////”」言動も態度も明らかに違う”顔は似ているが”もの凄く図々しいそういう態度が目に見える それに”本当に心底姫君を愛した正義感の強い男”は”どうやら来世で叶うらしい”その願いに”何か”を”想像”して”心底”叶わなかったソレに真っ赤になりながら。半面でまた”自分とは違う”中身を見せ付ける。自分の ”来世”と思われる”柄の悪そうな”その男に”心底”呆気に取られていた。 ■NEXT■ |