■華桜戦記小説倉庫@■
■【君に出会えて有難うもっと早く出会っていたら・・・?(皆真)】■
■皆真で大人皆本×16真木を考えようとした結果です。■

■ずっと傍にいてくれた、”少佐”が急にいなくなった。
今まで何度か捕まったことがあるけれど。今度は”バベル”にまた10年。
十年先まで”捕まる”ことになったようだ。

”十年”それは生まれたばかりの”あの”赤子が幼稚園を卒業して。小学校。
中学年になるくらいだ。現に俺も16歳。
高校を卒業して。成人に。やっと組織としてちゃんと少佐の身辺の警護、それから仲間を増やして
やっと”少佐”の願望を叶えられる歳になるというのに。
それまでずっと”俺”の傍に。その人はいてくれないのか。

”十年”それは今の俺からしたらとても長い数字だ。
少佐に拾われて。十数年。それと同じくらいの時間を。俺は”離れて”過ごすようだ。

それはなんだか寂しくて。なんだか妙に切なくて。
紅葉や葉はいたけれど。それでも”少佐”が恋しくて。

「少佐・・。」
少しでも傍で彼に近づきたくて、バベルの傍までやってきた。
傍の塀に背を向けて、”少佐”の事を考えて。ずっとその場に立っていた。

「こんなところで、どうしたんだい?」

「え・・・?」
「いくら夏場の夕方とはいえ。そんな薄着でこんなところに一人でいたら寒いだろう?」
そう言って話しかけてきた男がいた。
それは”眼鏡”で”スーツ”をかけた・・・

「皆本・・・・!?????」

「え・・・・?」
目を覚ますと皆本の顔が急に飛び込んできた。
「あ・・・・あぁ・・・。すまん。夢を見ていた・・・・」
気づくと俺は皆本の膝の上で。”彼”の膝枕で眠っていた。
二人で少し話をしながら、そのまま俺は眠ったのだろう。
ここは俺の架空名義の潜伏先の一つ。”皆本”と過ごすために借りてきた”部屋”。
それが途中で眠ってしまったようだ。それを人のいい皆本はわざわざ膝枕をして寝かせてくれたようだ。
「夢を見ていた。」
「それは聞いたよ。」
「少佐がいなくなった頃だ。・・・いや。居なくなるのが何度もあったが。」
ソレは”クイーン”が始めてこの世界にやってきた。日。
”彼女”のその誕生日。”少佐”が最後に捕まった。あの日のことだ。
「もし、その時俺がお前に会っていたら・・・・・・”運命”は変わったんだろうか。」
少しでも。”変わること”ができたんだろうか。
会っていたらどうなるんだろう。

「・・・その時僕はまだ小学生だよ?それに”コメリカ”に行っていたし。」

「そうだな。」
でもその時俺が会っていたら。”お前”との関係は。どうなっていたんだろう。

「案外まともにバベルとかに就職する事になってたかもな。」
「・・・・俺がか・・・?」
”これでもパンドラのNO.2なんだがな。」
そう言って笑ってやったら笑い返された。
「普段は只の子供のような。可愛い”甘え方”するけどな。」

「してないだろう///・・・・!!!!」
「そういうところがしてるんだよ。」

そう言って横たわる俺の頭を撫でられた。

「好きだよ。・・・・真木。」
「あぁ。俺もな。」
コイツと先にあっていたら俺は”犯罪者”じゃなくなっていたんだろうか。
なんとなくそう思う。そう思うと。少しだけ”クイーン”がうらやましい気がする。
”力の使い方”を”使い道”を正しい方向にずっと見てくれる。
”自分自身”の”力”を信じて。”好き”になっていいものだ。と”迷う”ことなくそれを”正義”に使える事を”支えてくれる”
それが少し羨ましい。
”少佐”に拾われた事は”ずっと”俺は感謝している。”力”の使い道も間違ったとは思っていない。
只”何”も恐れず”光”ある”道”をいける彼女達が少し羨ましいと思った。

俺が傍にいても”少佐”は”闇”にしか向かわない。
ソレが”彼女達”に憧れて。ソレを支えるこいつがいて。ソレをみて少しずつ”少佐”は変わってきた気がする。
俺じゃ”あの人”の視線を奪う事はできないから。”なんだか”コイツが羨ましい。
羨ましくて。そして”好きだ”。
「皆本。ありがとう・・。」
「え?大してそんなに寝てなかったから、別に重くもなかったよ?」

「・・・・そういう意味じゃない。・・・・・・が。疲れてる部分もあったようだ。ありがとう。」
「真木も大変だろうね。・・・・・兵部がいなくなって組織を君がまとめているんだろう?」

「・・・・・さぁな。」
それは敵対組織と言える以上軽々しくは言えないが、
「お前も疲れてるだろう。少し休んでから帰るか?」
「ありがとう、真木・・。」

その言葉は”本当”は俺のほうが言いたいんだ。
あの時俺がこの男にあっていたら、”世界”はどう変わったんだろう。
夢の続きが気になったが。今の”この”関係”からも離れたくないから。
「お前も少し眠っていけ。」
そう言って皆本の膝を離れた。
ありがとう。”愛してる”生まれてきてくれてありがとう。”皆本”

■END■
大人皆本×16真木・・・にしたかった。
でもって少佐がいなくなった”今”傍にいて支えてくれる”君”に本当にありがとう。
みたいな・・・・・・(皆本も好きだけど少佐がいないと生きていけない子なので/うちの真木ちゃんは)
皆本さんにありがとういろんな意味でありがとう。そしてもっと早く出会っていたらどう変わったんだろう。
それでも”今”が幸せだからこの幸せから覚めたくない。”夢”の続きも気になるけれど今が一番の”幸せ”。
2012/06/21/ア〇ツマ〇ミ。

■ブログページから持ってきました。2013/02/08■

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