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甘くてすっぱい初恋の味


最近、彼からよく甘い匂いがする。
授業後などに多いのだが、ふわりと砂糖菓子のような香りが鼻をくすぐる。
彼に聞いてみたら、眠気覚ましに小さな飴を舐めているのだと教えてくれた。
教師に見つからないかと気にしていたが、今の所僕しか気付いていないと思う。すぐ舐めきれるサイズだし余程見つめるか近づかないとわからないと思うが…、というかそれで気付いている教師がいたらかなり腹立たしい問題ですがね…。


今日は苺。
今日は葡萄。
部室に向かい合わせに座り、ボードゲームをしながら彼の甘い香りを感じるのが最近の日課だ。
…舐めたら甘いのかな?
「古泉?」
僕はゆっくりと身を乗り出し、僕の名前を呼んだその唇に触れた。
驚いた彼は最初こそ抵抗したものの、次第に力が抜けされるがままになっている。
そっと隙間から舌を差し入れ、口内に触れるとほんのり甘い味がした。
しばらく行為を続けてから体を離すと、彼は怒ったような顔をしながらも羞恥で真っ赤に染めていた。
「おま…っ!急に、何…して!」
「ごちそうさまでした。今日はレモン味でしたね」
「あっ、阿呆か…!!」
赤い顔のままぷいっとそっぽを向く彼が可愛くて、つい笑みが漏れる。


さて、明日のあなたは何味なんでしょうか−−?

「楽しみですね」




*何か甘い古キョンが書きたくなったんですが…、なんだこれwww
当然ながら授業中の飲食は禁止ですよ^^うちはのど飴なら許されてましたがね、確か。


2010 5/7


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あきゅろす。
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