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nocheの小説
ユリフレ学パロ ほのぼの


『…ユーリ。そこに居るんだろ??降りてこい』







聞き覚えのある、耳に心地いい声。



黙って目を瞑っていると、また、『おい』と呼ばれた。



しょうがないから顔を出してやれば、見間違えようもない親友の顔があった。







『また屋上でサボって…。留年したらどうするつもりだ。』



『留年したら…。…フレンの負担が減るな』



ふっ、と短く笑って答える

すかさず金髪の青年が反論する


『なにを…!!、ユーリ、僕は本気で君を心配して…!!』

『心配??なにが心配…??』






寝そべりながら眼下の親友をじっと見詰める

するとほんのり桃色に色づいた頬を隠すようにうつ向いてしまった





『…フレン?』












春の暖かい日差しを浴びて
柔らかく靡いているフレンの金髪


空と水を映す瞳


きのうの雨でできた小さな水溜まり


二人の間をゆらゆら舞う1枚の桜の花びら


ふらり、と風に踊る蝶


まだ少し肌寒い春の風







すべてが綺麗に見えた。









お前が居るだけで





世界は色味を増す。

















『…僕は、…』









うん。


















『僕は、…ユーリが居ない生活は嫌だ…。』

























ほら、






















また輝いた。

















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