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ランボ、来る!



ただいま、伊織の部屋で勉強中。
と、言っても各々やりたい事をやっているだけだ。





「伊織、何してんだ?」
「リボてんてー描いてゆの。」



一枚の大きな画用紙にはリボーンとレオンがキレイに描かれていた。



「ほぉ。うめーじゃねーか。」
「リボてんてーにプレゼント!」



くるくると丸めてリボンを結びリボーンに渡す。
どんなに幼くったって、自分が受け持った生徒から貰った物は嬉しいもんだ。

そして次を描くため、新しい画用紙を取り出した。




「次は何描くんだ?」
「えっとねー、窓の外にいる牛!」



リボーンは窓の外を見た。
つい先程からいた牛柄の子供(♂)
なるべくスルーするように心がけてはいたし、伊織も何も言わないから気付いてないのかと思っていたが……。




「(まさか気付いていたとは…。)」



ま、格下は相手にしねーがな。
そう思い弾の入ってない銃をパンパン撃ち、木から落ちたランボに背を向け伊織が描いている絵を見た。




「なかなかうめーな。洞察力はあるようだな。」
「よーちえんでいっぱい描いてゆの!」
「ボスになるためには洞察力も必要だ。幼稚園でいっぱい修業しろ。」
「あい!」



ごめんね。ここにはツッコミがいないの。
唯一のツッコミのリボーンもボケに回ったため、収拾がつかなくなった。





「伊織ちゃーん、リボーンくーん。ご飯よー。」


奈々に呼ばれリビングに行くと先程落ちたランボが食卓に座っていた。
それを見た伊織はリボンに丸まった画用紙をランボに渡した。




「プレゼント!」


画用紙を広げれば紙一面にランボの似顔絵。先程描いていた絵だ。



「がはははは!ランボさんなんだもんねー!」
「まぁ!よかったわね!」
「・・・・・・。」




こいつら(特に沢田妻子)、事態の飲み込み早くね?
と言うより事態を飲み込めているのだろうか?

沢田妻子がちょっぴり怖くなった瞬間だった。




「ランボ君はリボてんてーに会いに来たの?」
「オレっち、リボーンを殺しに来たんだもんね!」
「せいがでるね。」
「サラリと流すな。あぶねー事言ったんだぞ。」
「と言うわけで、ちね、リボーン!」



ヒュンとフォークを投げられたが打ち返す。
案の定、ランボの頭に直撃。



「が、ま、ん……。うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」
「ち、うぜーな。」



カチリ、と自分を標的にバズーカを放った。
モクモクと煙が部屋に充満し、そこから現れたのは、




「お久しぶりです。ボンゴレ。」



伊達のおにーさんだった。



「? おにーちゃん、だぁれ?」
「泣き虫だった、ランボです。」


どうやら先程ランボが放ったのは十年バズーカと言って5分間だけ、十年後の自分と入れ替える事が出来るらしい。




「どーだ、リボーン。これが十年後の俺の姿だ。見違えたろ?」
「(無視)」



カチンと来たランボ(10)はリボーンに突進するが相手はやはり世界最強のヒットマン。
返り討ちだ。




「が、ま、ん…。うわぁぁぁぁぁぁん!!」
「…十年経っても変わんねーな。」
「ちゅる、ちゅる」



美味しそうな効果音でナポリタンを食べる伊織を見て、適応力はやはり大事!と思うリボーンだった。


ー−−−−−−−−−

うちのリボ様はツッコミor苦労人



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あきゅろす。
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