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並中、来る!



「伊織ちゃん。今日は並中に行く日じゃないかしら?」
「あい。なみちゅーに行きましゅ!」




それを聞いてリボーンはおや?と首を傾げた。
並中、並盛中学校。間違ってもこの幼女が行く場所じゃないはずだ。




「おい、伊織。何しに並中まで行くんだ?」
「きょーちゃんに会いに!」



きょーちゃん、とまた謎な単語に首を傾げる。



「きょーちゃんによろしくね。」
「あい!行ってまーす。」



何が何だか分からないまま、尾行する事に決めた。
テクテクと歩くこと数十分。なかなかに交通ルールを守る幼女の目の前には並盛中学校がある。
そのまま、何食わぬ顔で中に入る。



「(これが今時の2歳児か…?)」



途中、教師に出会うが軽い挨拶程度交わし手を振って別れる。
なんだこの光景は。ますます分からん。




「きょーちゃん、来たよー。」



応接室と書かれた扉の前で名前を呼ぶ。
すると中から、「どうぞ。」と聞こえて来た。
伊織が中に入ってからコッソリ中の様子を伺う。




「草壁、伊織にケーキ持って来て。」
「かしこまりました。」



中にいる人間はこちら側じゃ分からない。
だが、これだけは見える。


天使の笑顔でケーキを頬張る伊織。
あいつはリスか。頬を膨らませて。
じーと伊織を見てたため、気付くのが遅かった。
中にいた男がこちらを見てニヤリと笑っていた。




「!?(ほぉ…。なかなかやるじゃねーか。)」
「伊織、今日は僕が送って帰るから片付け手伝って。」
「あい!ぶーぶーでしゅか?」
「うん。バイクで。だから頑張るんだよ。」
「伊織、がんばりゅ!」




その後、約束通りバイクに乗れてご機嫌な伊織と「あいつ…、守護者にいいかもな。」と呟くリボーンが奈々の手料理を囲んでいた。


ーーーーーーーーーー

え、展開早い?
ごめーんね。
ちなみに今日は送って帰るって言ってるけど見回りがてら毎日送っています。

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