指導、来る! 「いいか。俺はヒットマンだ。おめーをボンゴレ十代目にするためイタリアから遥々やって来た。」 「ぽんこつー?」 「ボ・ン・ゴ・レ!喧嘩売ってんのか。」 「お金ないよー。」 その言葉を聞いてため息を一つ、零した。 つい先日、かの有名なマフィアのドンから受けた依頼。 ボンゴレ十代目を育て上げる事だが、早くも心折れそうだ。 「(女だし、子供だし、天然だし。本当に大丈夫か?九代目。)」 遠い地にいるであろう九代目に愚痴を零す。 だが、いつまでもそうするわけにもいかず簡単に説明をする。 「取りあえず、お前を立派なマフィアにするため今日からねっちょり指導する。覚悟しとけよ。」 「あい!伊織を立派な女にしてくらはい!」 「ぶふぅー!」 途端、飲んでいたエスプレッソを吹き出したのは仕方ない事だ。 「てんてー、ばっちい。」 「お前のせいだ!そんな言葉どこで覚えやがった!?」 「ひりゅどられす!」 「今日の課題は当分昼ドラ禁止だ!分かったかぁぁ!?」 「伊織がんばりゅ!」 こうして今日からリボーンの過酷な(?)指導が始まった。 [*前へ][次へ#] |