*SOS団
高度なお話し
*主人公side
それはそうだよね。
有希は有希だから…違うのは記憶。
「それがどうした。それはそうだろう。だからと言って、三年前の長門が三年後の長門と記憶を共有しているわけはない」
「今はしている」
「どうやって?」
「同期した」
「いや、解らんけど」
有希はそれ以上答えず、ゆっくり眼鏡を外した。無感動な瞳がキョンくんを見上げ、次はあたしに視線を移して瞬きする。
「何で北高の制服着てんだ?もう入学してんのか」
「してない。今のわたしは待機モード」
じゃあ、三年後の有希は監視モードなのか?なんだかロボットみたいだなあ
「待機って…あと三年近くも待機しているつもりなのか?」
「そう」
「それはまた…えらく気の長い話だ。退屈じゃないのか?」
有希は首を横に振る。
「役目だから」
清浄な瞳は、真っ直ぐにキョンくんに向かっている。
「時間を移動する方法は一種類ではない」
有希は感情なしの声で喋った。やっと本題?に入った。
「TPDDは時空制御の一デバイスでしかない。不確かで原始的。時間連続体の移動プロセスには様々な理論がある」
みくるちゃんが手を握り直した。
「あのう…それはどういう」
*
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