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*SOS団
マンション比べ
*主人公side

そう言ったキョンくんは有希からもらった短冊を見続けた。
そそくさと東中を立ち去ってあたしたちが足を止めたのは、駅前の豪華分譲マンション。そしてその隣にある平凡なマンションがあたしの未来の住まい……見比べると有希のとこのすごさが……っと、これ以上はやめよう。

「ここは……長門さんとこ?」

「ええ。いつから地球にいるのか詳しく訊いていませんが、あいつのことですから三年前にもこの世にいたでしょう……たぶんね」

マンションの玄関口で708号室を呼び出してみる。ぷつん、と音がして、インターホンに誰かが出たことを如実に示す。おどおどするみくるちゃんはキョンくんの袖を掴み、心配そうにあたしを見つめる。大丈夫ですよ、と笑顔をみくるちゃんに向ける。
キョンくんはマイクに言った。

「長門有希さんのお宅でしょうか」

「……」とインターホンは応えた。

「あー。何と言っていいものか俺にも解らんのだが……」

「……」

「涼宮ハルヒの知り合いの者だ──って言ったら解るか?」

電線の向こう側で凍り付くような気配がした。凍り付くのも無理ないよ。意味不明な人がやって来たかと思いきや監視対象となる人物を名乗る。

「入って」

カシャンと音を立てて、玄関の鍵が開く。

*

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あきゅろす。
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