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*SOS団
白線お絵描き
*主人公side

「夕方に倉庫から出して隠しておいたのよ。いいアイデアでしょ」

自慢してハルヒは自分の体重くらいの粉袋を荷台に積み込み、取っ手を持ち上げた。
リアカーを危なっかしく押している姿に、あたしが押して行くように促すと、

「もう少し待ってなさい、違うのやらせてあげるから」

なぜか年下扱い。あたし結構、力あると思うんだけどな。

「代わってやるよ。それよこせ。線引きはお前持て」

眠り続けるみくるちゃんを用具倉庫の壁にもたせかけたキョンくんは、ハルヒに協力態勢を見せた。
ハルヒはここぞとばかりにキョンくんをこき使った。

「あたしの言うとおりに線引いて。そう、あんたが。あたしは少し離れたところから正しく引けてるか監督しないといけないから。あっ、そこ歪んでるわよ!何やってんのよ!」

ハルヒの性格は三年前も今も変わらないね。
あたしが白線引きの中に粉を流し込み、試し引きをしてからキョンくんに渡せば、ハルヒの指示のもと、三十分ほどグラウンドを右往左往して白線を引いた。

「ねえ、あそこ曲がってない?」

手に握っていた紙をあたしに見せるハルヒ。
何の絵を描いているのか解らないけれど、曲がっているのは解った。

『本当だ、もう少し左に引くといいかも』

*

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あきゅろす。
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