*SOS団
校門前の人影
*主人公side
あたしの恰好?
『……あっ、このまま来ちゃったんだ』
巫女衣装に羽衣…しかも袴はミニスカート並みの丈だ。
いくら七夕でもこんな恰好では目立ちすぎるね。
話してるうちに目的地に辿り着いた。
東中学校。たしかハルヒと谷口くんの母校って聞いてたかな。
あれ?誰かいる。
いましも鉄製の門によじ登ろうとしている小柄な(と言ってもあたしと同じくらいの背丈の)人影。
「おい」
「なによっ」
振り返ったその顔は、あたしたちの知っている人に似ていた。Tシャツに短パンのラフな恰好をしていても純粋な目の輝きは変わらない。いま目の前にいるのは三年前の涼宮ハルヒ中学1年生。
「なに、あんたたち?変態?誘拐犯?怪しいわね」
街灯のぼけた光がわずかに周囲を白く照らす。表情までは解らないものの彼女の目はまさに不審人物を見る目になっていた。
まあ、仕方ないだろう。あたしは前述の通りだしみくるちゃんはキョンくんにオンブされて夢の中なのだから
「あんたいくつ?子どもは夜出歩いちゃだめなのよ。しかもそんな恰好して」
『なっ、高校1年生ですっ。これはだん…リーダーに頼まれて…』
ハルヒさん、あなたがあたしに勧めた恰好ですよ。
「おまえこそ、何をやってるんだ」
*
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