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*SOS団
今の願いじゃ遅い
*キョンside

「だから、どっちかの神様が願い事を読んでくれるのはそれくらいの時間がかかるってことじゃないの。叶えてくれるのもそんくらい後のことになるでしょ?短冊には今から二十五年後か十六年後くらい未来に叶えてくれそうなことを書かなきゃならないのよ!次のクリスマスまでに格好いい彼氏ができるようにっ!とか書いても間に合わないわ!」

手を振り回して力説するハルヒ。

『えー、今までそんなこと考えたことないよー。じゃあ、一番最初に短冊に願い事を吊したのは幼稚園の時だから…』

苗字は考え込んだ。

「おい、待てよ。往きに二十年くらいかかるんだったら、復路も同じだけの時間がいるだろう。じゃあ願い事の成就は五十年後か三十二年後の話じゃないのか?」

苗字が俺の反論を耳にした途端、血の気が引いた表情だった。

「神様だもの。それくらいは何とかしてくれるわよ。年に一度だもの、半額サマーバーゲンよ」

そういう所だけ都合よく相対論を無視。
あ、苗字の顔が若干明るくなった。
そういう所だけ都合よく相対論を無視し、

「さ、みんな。話は解ったでしょ。短冊は二種類書くのよ。ベガ宛とアルタイル宛のね。で、二十五年後と十六年後に叶えて欲しい願い事をしなさい」

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あきゅろす。
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