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*SOS団
リアルでリアルでない考え
*キョンside

ハルヒはスカートの裾を翻して机から飛び降り、

「ただし条件があるわ」

「何だ」

「キョン、あんた、七夕に願い事を叶えてくれるのって誰か知ってる?」

「織姫か彦星じゃねえの」

「正解、十点。じゃ、織姫と彦星ってどの星のことか解る?」

「知らん」

「ベガとアルタイルでしょう」

古泉が即答した。

「そう!八十五点!まさしくその星よ!つまり短冊の願い事はその二つの星に向かって吊さないといけないの。解る?」

何が言いたいんだろう。残りの十五点はどこの部分点だ?
えっへん、とハルヒはなぜか偉そうに、

「説明するわ。まず光の速さを越えてどっかにいくことはできません。特殊相対性理論によるとそうなっています」

いきなり何を言い出すのか。ハルヒはスカートのポケットからノートの切れ端を取り出して、ちらちらとメモを見ながら、

「ちなみに地球からベガとアルタイルまでの距離は、それぞれ約二十五光年と十六光年です。てぇことは、地球から発した情報がどっちかの星に辿り着くまでには二十五年ないし十六年かかるのは当然──よね?」

だからどうした。それにしてもわざわざそんなことを調べてきたのか?

*

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あきゅろす。
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